
6年前に生命保険にご加入いただいたお客様の保険のメンテナンスをしてきました。
長期間のご契約になる生命保険や火災保険のお客様には証券フォルダーを作成し、証券に加え、設計書や事故があった時の連絡先を一緒にして保管していただいています。
自動車保険などは、1年ごとの更新なので毎年保険証券が届きますが、生命保険や新築時の火災保険などは、その証券を20年、30年と保管しておくことになります。
しかし、多くのご家庭では、保険会社から送られてきた封筒のままで、タンスになおされていたりします。
「○○の保険証券ありますか?」とお尋ねすると、
「あそこの引き出しの中に・・・
あれ、ない。。。
おーい、〇〇の証券どこいったけ?
△△と一緒に置いておいたでしょ。
・・・
ないですね。今度探しておきます。」
なんてことは、日常茶飯事です。
どうです?ありがちでしょ。
“確かに、絶対あそこに置いておいておいたはず”事件です。
そんなことが、ないように、保険証券フォルダーで保管してもらっています。
「火事が起きたら、このフォルダーを持って出て下さいね」と。
実は、このフォルダーも年を追うに連れて進化してきているのです。
この仕事を始めたばかりの頃は、お金もなく、ヒャッキンのファイルでした。
そんなファイルを大切に保管して下さっているお客様にお会すると、嬉しくてギューってしたくなります。
(すみません、こんな安物のファイルで。。。)
そして、その当時のことを思い出し、涙が出てきそうになります。
「この証券フォルダー助かってます」なんて、おっしゃっていただけると、嬉しくて嬉しくて、この仕事をしていてよかったなと、本当に思う瞬間です。
さて、今回のお客様にお渡ししたフォルダーは、2代目くらいでしょうか?
ヒャッキンから脱したばかりの130円程度のフォルダーした。
今回のお客様は、引越しを繰り返されて、今は福岡にいらっしゃいます。
引越し先の新居でも、探さずにサッっと証券フォルダーが出てきました。
拙いフォルダーですが、自分の作品に出会ったような感動を覚えました。
「あー、なつかしぃー。コレコレ。こんなファイル使ってたようなぁ。」
(お客様そっちいのけで、感慨にふけります)
今、使っているファイルは、4代目です。
まだまだ、満足言っているファイルとは言えません。

将来的には、高級車の車検証入れのような証券フォルダーをお渡しできるようにしたいと思っています。