
~じいちゃんからの手紙~
今日は、じいちゃんの13回忌ということで、山口の実家に帰っています。
こういう機会になので、じいちゃんのことを思い出そうと、宝箱を開けてみた。
この宝箱には、色々な人から頂いた手紙等が入っています。
ばあちゃんからの手紙は、たくさん残っているんですが、じいちゃんからの手紙はたった2通しか残っていません。
ひとつは、大学4年生の時にもらったもの、もうひとつは、社会人2年目になってもらったものです。
大学4年生の就職活動中にもらった手紙に、こう書いてありました。
人の職業の選び方には、3つの方向があるように思います。
その1、家業を継がなければならない立場の人
その2、自分がどうしてもその事がやってみたくて選ぶ人
その3、なんとなくよさそうだと考えて選ぶ人
私は、自転車屋の息子として育った。じいちゃんとしては、1を選んで欲しかったんではなかったのかなと思います。
数年後の話ですが、実際、病床にいるじいちゃんに呼びつけられ、アノサイクルを継いでみてはどうかと言われた。
わたしは、2を選んだ。
就職活動をしていて、自分のやりたいことに出会った。
それが、「どうとんぼり神座」というラーメン屋です。
自営業の家で育った自分としては、自営業をしたいと潜在的に考えていたようです。
ただ、父が好きで始めた自転車では、父には勝てないと感じていたので、何か故郷の山口でできる商売はないかと考えていた矢先に出会ったのが、「どうとんぼり神座」。
ここの会社説明会で、社長に質問をした。
「この神座の店を山口に出すことはできますか?」
「できるよ」と神座の社長の返事をもらって、神座での修行を決意した。
さて、手紙に戻りますが、
お金を儲けるということはどういうことかと考えてみますと、自分の職業を通じて、人間社会に貢献した度合いによって生じる二次的な結果でお金が儲かるということになると思います。大切な心構えとして社会生活の目的は社会に貢献することであり、その結果としてお金が儲かるというルールが現実の中に実在していることを知ってほしいと思います。そのことを理解し忘れないように努力する人であれば職業はどれを選んでもよいと思います。
この手紙の後、じいちゃんからヨーロッパ旅行をプレゼントしてもらいました。人間の営みの積み重ねによって作り上げた人類の偉大さを見せてやりたいと。
じいちゃんは、戦争から帰ってきて、指圧師という仕事を始めた。じいちゃんのうちには患者さんがいて、じいちゃんのことを「先生、先生」と呼んでいました。それを見て子ども心に、じいちゃんってすごいなって思っていました。
本名と別の名前も持っていたことも、子どもにとっての不思議でした。
そして、2通目の手紙は、私が、神座に勤めて2年目の時でした。
人生は、良くも悪くも「常に反省」。これだけが自分を育てる大切なキーワードと信じています。もうひとつは「人は大切な存在」です。良い人もあれば悪いと思う人もあります。それは、人間はどうしても自分中心にして全てを考えるようにできている存在なので仕方がないと思います。
「人は大切な存在」として「常に反省」を忘れないことを心掛ければ必ずどんなことも成功することができると信じています。
ボランティア活動にも積極的で、多くの役職を受けていたじいちゃんですが、この手紙の中には、それらの役職から身を引く手続きをしていることが書かれていました。
まさに、幸せの青い鳥です。
先人の教えを乞おうと多くの書物を読み漁り、成功哲学を学んでいる私ですが、全ては、このたった2通のじいちゃんの手紙に集約されていました。
こんなに近くに、成功哲学があったなんて。。。
今日は、じいちゃんの13回忌。
偉大なるじいちゃんに改めて敬意を表する一日とします。
かめもの車内にて。
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