京阪墨染駅
この地にやってきたのは、昭和36年(1961年)の3月頃のことだった。
小学校は、藤ノ森小学校で、この駅から2,3分のところにある。
地形的に言うと、京阪線より東側は山になっていて、東西に貫く墨染通は坂道といってもよいだろう。
その墨染通を疎水のほうに向かって歩き、橋を渡ってしばらく行くと、何の変哲もない寺がある。
その寺が、「墨染寺(ぼくせんじ)」である。
「南無妙法蓮華経」と書かれた石碑があるように、日蓮宗のお寺であるが、来歴はよく分からない。
ここのサクラは、「墨染桜」があることで有名とされているそうだが、当時は、そのようなことも聞いていないか、聞いていたとしても関心がなかったのか、普通のサクラだと思っていた。
ここを通り過ぎると師団街道がある。
そこを左折すると、伏見税務署がある。
そこを通り過ぎたところに、そこが、かつて郭であったことを示す石碑のようなものが右手に見られる。
右手に↑のようなものがあり、
左手に↑のようなものがある。
私が、不思議に思っていて、そのままになっているのは、
この石碑のようなものの建てられた年が、大正7年となっていることであった。
全体としてみると、入り口にある門のように見える。
この中には、遊郭を思わせるような建物はなく、私がこの地にいたときには、経理専門学校があった。
そのかわりといっては、ずいぶんなのだが、ここをやり過ごして、伏見のインクラインへ行くとストリップ小屋があった。
こんなにアップで出しても大丈夫なのかとも思うが、昔は、このようなシックでモダンな建物ではなく、芝居小屋の風情があった。
今は、残念ながら建物自体がなくなっていて、別の施設になっている。
以上、墨染のごく一部を紹介した。