ヴィゴツキー入門 (寺子屋新書) | |
柴田義松 | |
子どもの未来社 |
来学期では、「発達心理学概論」を学ぶので、ヴィコツキーについて、何か読んでおきたいと思って、楽天ブックスで検索していたら、この本が出てきた。
ヴィコツキーは、「心理学のモーツァルト」と呼ばれたりもする。それは、彼が、30代で夭逝したことや、きわめて短い学究生活の中で、多彩な研究を行ったことが、モーツアルトの連想を生むからである。
ゲシュタルト心理学やフロイト心理学、および、マルクス主義の常識が、このヴィコツキー入門を読むには有利らしい。
私は、ゲシュタルト心理学については、その学問の百科事典的知識しかないので、どうだろうとおもったが、「入門」というには、他にも、ピアジェや、その他の有名な心理学者の考えについて予備知識があった方がよいと感じた。
また、著者が教育学者であるため、教育手応用についても論究されており、心理学について、さっと分かりたい人には、結構難しい。
一読しようと思ったが、内容が多岐にわたっており、辞書代わりに使うのがよいだろうと思われる。