工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

いざ、サーキットへ

2018年10月04日 | 自動車、モータースポーツ
 こんにちは。
 今日もF1の話です。鈴鹿サーキットへのアクセスの話をしましょう。毎年F1観戦をされている方ならご存知の話になりますが、初めて知る方に向けて書いておりますのでご容赦ください。現地にヘリコプターで乗りつける、という方はともかく、マイカーでサーキットを目指したり、ツアーバスでサーキットまで行かれる方もいるでしょう。私も状況に応じてツアーバスを使ったりするのですが、ここでは公共交通・主として鉄道で鈴鹿に向かう場合です。
 まず近鉄ですが、白子駅が一番の最寄駅となります。特急も停車しますので、名古屋、大阪の両方からアクセスが容易です。座れれば急行も便利です。白子駅からは三重交通のバスでサーキットに向かいます。メインゲートから入場することになりますので、気分も盛り上がること請け合いですし、隣接するサーキットホテルからサーキットに向かうドライバー、チーム関係者を待つファンもいます。近鉄を使ってのアクセスでは私も12200系や22000系にずいぶんとお世話になっています。
 もうひとつはJR関西本線と伊勢鉄道を使う方法です。主に名古屋方面からとなりますが、伊勢鉄道の鈴鹿サーキット稲生(いのう)駅が最寄となります。普段は無人駅ですが、この時期だけは臨時の切符売り場や改札が出現して賑やかになります。ここからサーキットまでの30分ほどの道のりはまさに遠足という感じで、私は気に入ってます。てくてくと歩いていくと大きなテントのグッズショップなどもあり、覗いてみるのも楽しいものです。やがてサーキットの大きなスタンドや、鈴鹿を象徴するような遊園地の大観覧車も見えてきます。ここからのアクセスは1コーナー近くのゲートから入ることになり、勝手口から入っていく感じです。
 JRはF1に合わせて臨時列車を多数運転しており、90年代前半まではキハ82系も使われていました。私はその時代はさすがに知りませんが、DD51牽引の14系座席車による臨時快速や、キハ58系、キハ40系にも乗ったことがあります。ホームいっぱいに停車する14系はなかなか印象的でした。沿線のファンにとってもチャンスとばかり、カメラを向けている姿をずいぶん見かけました。
 かつての個性的な列車や車輛を見かけることはなくなりましたが、いつもこの線区で見かける快速みえのキハ75系、特急のキハ85系もフル回転で、臨時特急も運転されますし、通常の「ワイドビュー南紀」も臨時停車します。カトーが近年キハ85系を再生産していますが、セットに入っていた説明書の編成例にもF1臨時特急の「鈴鹿グランプリ号」が記載されています。
 鈴鹿サーキット稲生駅は、レース後には大変な混雑となり、列車を待つ長い列ができます。特に名古屋方面の混雑は相当なものですので、遠回りを承知で津方面の列車に乗り、津から近鉄に乗る、ということもあります。ただし、個人的には名古屋から鈴鹿サーキット稲生までの車窓の風景はお気に入りで、鉄橋あり、田園地帯あり、工業地帯あり、貨物列車とすれ違ったり、私鉄との接続ありと模型向きの風景が広がります。
 ここまで書いてまいりましたが、すでに私は松尾芭蕉の言葉を借りれば「取るもの手につかず、道祖神ならぬレースの神様の招きにあって」という状況です。ドライバー、関係者も水曜日には(ヘリコプター派もいれば、新幹線と近鉄を使ってというドライバーもいたようです)鈴鹿入りし、すでに木曜日からイベントも開かれています。子供の頃の遠足の前どころか、この時期はもっとわくわくしております。私もいざ、鈴鹿に向けて出かけることにいたしましょう。

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