イギリスのバンド、クイーンとボーカルのフレディ・マーキュリーを主人公にした映画「ボヘミアンラプソディ」が大ヒットしていますね。クイーンは私より少しお兄さん、お姉さんたちがリアルタイムで聴いていたという印象で、私はベスト盤を持っておりますが、ちゃんと聴くようになったのもフレディの没後なのでとても熱心なファンなどとは言えないのですが、彼らの唯一無二の音楽性には魅力を感じております。もちろん、映画館にも足を運びましたし、私のウォークマンでこのところはクイーンの再生回数が増えております。映画のハイライトシーンでもあるアフリカ救済コンサートの「ライブエイド」とか(主催者の)ボブ・ゲルドフという名前も久々に見聞きして、少しばかり懐かしさも感じています。
さて、この映画で描かれているのはバンドの結成の1970年代初頭からライブエイドの行われた1980年代半ばのあたりなのですが、この時期のイギリスというと、まさに「英国病」の時代で、経済状態は厳しく、国内には北アイルランド問題を抱え、衝突や時にはテロなども起きていた頃です。このブログは乗り物をネタにしていますので、そのあたりのことも触れてみましょう。鉄道では、イギリス国鉄がインターシティ125を登場させ、高速化と近代化を図っていました。ただし、イギリスの場合はTEEで結ばれたヨーロッパ大陸とは別の歩みをしており、子供心にはドイツやフランス、イタリアの車輛の方がカッコよく見えました。
自動車に関しては「ブリティッシュ・レイランド」という国営メーカーに集約されていた時代でした。経営状態の悪化した国内メーカーを統合し、海外勢に対抗しようとしたものの結果的には競争力と技術力の低下を招き、工場のストも頻発ということで、産業国有化の悪しき象徴のように言われております。もっとも、モータースポーツ、特にF1では1970年代はイギリス系のチームはなかなか元気で、ロータス、ブラバム、ティレル、マーチ、マクラーレン、ウィリアムズといったところが主にフォードのDFVエンジンを載せ、フェラーリなどと競っていました。エンジンが同じですから後は車体の空力性能をどう上げていくかがカギとなり、ユニークなマシン(時にはティレルの6輪車のような)が走っていました(6輪車については最近書籍も出ていますのでいずれ取り上げましょう)。この時代の話は近年公開された映画「RUSH」でもおなじみですね。1970年代末からターボエンジンが広まるようになり、F1も転機を迎えることになります。
飛行機、まずは軍用機ですが、イギリスではライトニングやブリティッシュファントムの時代であり、ハリアー、シーハリアーも登場しました。空軍のアクロバット飛行チーム「レッドアローズ」はナット練習機からホーク練習機にバトンタッチした頃です。また、国産機から国際共同開発にシフトし、ジャギュアやトーネードが登場した頃でもあります。1982年にフォークランド紛争があり、バルカン爆撃機の大渡洋爆撃が話題になりましたし、シーハリアーも実戦に投入されました。我が家にも組んでいないライトニングとブリティッシュファントムがあります。クイーンを聴きながら、まずはそこから手をつけましょうか。
旅客機に関しては英仏共同開発のコンコルドの登場がありましたが、騒音公害を指摘され、オイルショックという逆風もあり、厳しい船出となりました。
そうそう、1960年代終わりころのヒースロー空港では、一人の青年が働いていました。彼の名はファルーク・バルサラと言い、やがて音楽の世界に身を投じ、仲間と出会い、唯一無二の存在となっていきます。彼は後にフレディ・マーキュリーと名乗ることになります。
さて、この映画で描かれているのはバンドの結成の1970年代初頭からライブエイドの行われた1980年代半ばのあたりなのですが、この時期のイギリスというと、まさに「英国病」の時代で、経済状態は厳しく、国内には北アイルランド問題を抱え、衝突や時にはテロなども起きていた頃です。このブログは乗り物をネタにしていますので、そのあたりのことも触れてみましょう。鉄道では、イギリス国鉄がインターシティ125を登場させ、高速化と近代化を図っていました。ただし、イギリスの場合はTEEで結ばれたヨーロッパ大陸とは別の歩みをしており、子供心にはドイツやフランス、イタリアの車輛の方がカッコよく見えました。
自動車に関しては「ブリティッシュ・レイランド」という国営メーカーに集約されていた時代でした。経営状態の悪化した国内メーカーを統合し、海外勢に対抗しようとしたものの結果的には競争力と技術力の低下を招き、工場のストも頻発ということで、産業国有化の悪しき象徴のように言われております。もっとも、モータースポーツ、特にF1では1970年代はイギリス系のチームはなかなか元気で、ロータス、ブラバム、ティレル、マーチ、マクラーレン、ウィリアムズといったところが主にフォードのDFVエンジンを載せ、フェラーリなどと競っていました。エンジンが同じですから後は車体の空力性能をどう上げていくかがカギとなり、ユニークなマシン(時にはティレルの6輪車のような)が走っていました(6輪車については最近書籍も出ていますのでいずれ取り上げましょう)。この時代の話は近年公開された映画「RUSH」でもおなじみですね。1970年代末からターボエンジンが広まるようになり、F1も転機を迎えることになります。
飛行機、まずは軍用機ですが、イギリスではライトニングやブリティッシュファントムの時代であり、ハリアー、シーハリアーも登場しました。空軍のアクロバット飛行チーム「レッドアローズ」はナット練習機からホーク練習機にバトンタッチした頃です。また、国産機から国際共同開発にシフトし、ジャギュアやトーネードが登場した頃でもあります。1982年にフォークランド紛争があり、バルカン爆撃機の大渡洋爆撃が話題になりましたし、シーハリアーも実戦に投入されました。我が家にも組んでいないライトニングとブリティッシュファントムがあります。クイーンを聴きながら、まずはそこから手をつけましょうか。
旅客機に関しては英仏共同開発のコンコルドの登場がありましたが、騒音公害を指摘され、オイルショックという逆風もあり、厳しい船出となりました。
そうそう、1960年代終わりころのヒースロー空港では、一人の青年が働いていました。彼の名はファルーク・バルサラと言い、やがて音楽の世界に身を投じ、仲間と出会い、唯一無二の存在となっていきます。彼は後にフレディ・マーキュリーと名乗ることになります。