便利になることは幸せか

梅雨だというのに良い天気ですね。　
　お店としてはありがたいことですが、
　あまり雨が降らなくても水不足になって大変です。

さて先日母と何気ない話をしていて、
　日本も変わったなぁなどと思いました。
　学生の頃は都内まで機関車よ～ってな話。
　まあ当然ですよね。
　　技術の進歩とともに生活様式も変わり、
　　まるで今の生活様式が過去も同じであったかのような錯覚を起こしてしまいますが、
　　　改めて思い返すと昔は全然違かったなぁなどと思いにふけってみたり。

私の卒業をした小学校は茅ヶ崎市の梅田小学校。
　私が入学した頃はまだ古い木造校舎だったのですね。
　冬は石油ストーブで、触るとやけどをするあの大きいストーブ。
　　やけどはするし、一歩間違えれば一酸化炭素中毒とか簡単になってしまうあれですよ。
　　今じゃ　保護者会が猛反発してあんなストーブは学校で使えないでしょうね。

でも濡れた手袋を、
　ストーブの覆い部分にぶら下げて乾かしたり、
　休み時間にストーブの周りでみんなで温まったり。

木の床を雑巾がけ。
　木のささくれ部分が指に刺さったりして痛かったっけ。
　
校庭の端には古くて薄暗いトイレがあり、
　そこに行くのが恐かった。
　罰ゲームによく使われたトイレ。

そんな校舎も在学中に鉄筋コンクリートの校舎に建替えられ、
　建替え中は仮設のプレハブ校舎で過ごしたことも。
　プレハブって夏にムチャクチャ暑いんですよね（笑）。

自分は畳の香りが好き。
　木の温もりや木の香りも好き。
　
でも現在の生活に慣れてしまうと、
　まるでそれらの記憶は擦れて現在の生活を昔からしていたような気がしてしまう。
　恐いですね、人間って。
　こうして過去の良い物をどんどん忘れていくのでしょうね。

野球、サッカー、メンコ、あやとび、スーパーカー消しゴムなどで遊んでいたはずの自分は、
　いつの間にかにテレビゲームで友達と遊ぶようになっていた。
　どちらかというと野球やサッカー、メンコやスポーツカー消しゴムで外で遊ぶ方が楽しかったような。

不便だから楽しい事だってある。
　不便だって幸せなことって沢山ある。
　過去に置き去りにされてきた幸せを、
　　またいつか甦らせたい。
　　そんな気がします。