goo blog サービス終了のお知らせ 

MA by So Shi Te 

南青山のインテリアショップ MA by So Shi Te のブログです!
毎日の出来事を綴らせていただきます。

目が不自由であるということ

2010-12-13 23:40:18 | 商品
月曜日は突然真冬のように寒くなりましたね。
 皆様いかがお過ごしでしたか?
 月曜日、雨、そして突然寒くなるという悪条件が重なって、
  ご来客数ゼロという寂しい一日になってしまいました。
  路面店は天候に左右されるので本当に大変です。

さて 先日スピーカーのご試聴に来たいと、
 事前にお電話を下さった方がいらっしゃいました。
 目がご不自由であるとのことより、
  外苑前駅まで来てほしいとのこと。

おや?お付の方はいらっしゃらないのかな??  
 と思いつつ、駅に着いたとの連絡があったので、
 自転車で駅までお迎えにいきました。

するとお一人で立っていらっしゃる方が。
 どのように歩きましょうか、
  とお聞きしたところ、
  ひじを貸してくださいとのこと。
  
彼がワタクシのひじに指でそっとつかまり、
 そして二人でお店に向かって歩き始めました。

1時間半程のご試聴を終え、
 そして駅までお見送りに行くことに。
 行きと同じように彼がワタクシのひじにつかまり、
  テクテクと駅まで歩き、
  そしてホームまでお見送りをしました。

お一人で練馬区だったかな、
 へ帰られるとのこと。
 
自分なら目をつぶって50mも怖くて歩けない。
 それを彼は電車を乗り継いで一人で初めて来る外苑前まで来れたということに驚いた。
 
もちろん彼にとっては当然のことで、
 何ら苦労の様子を見せない。

彼にはこの世の中はどのように脳に映るのだろう。
 音だけが聞こえて見ることの出来ないこの世界。
 
ご試聴中に、
 他のお客様がお店にいらした。
 彼は全く動じず、じっと音楽を聴いている。
 
怖くないのだろうか?
 いや 突然音が飛び込んでくることなんて日常茶飯事、
 慣れきったことなのかもしれない。
 
凄く彼に興味を惹かれた。
 
自分には無い別の感覚を彼は持ち、
 そして自分は経験のしたことの無い世界が彼の中には広がっているのかもしれない、
 そんな気がした。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Blogram

blogram投票ボタン