MA by So Shi Te 

南青山のインテリアショップ MA by So Shi Te のブログです!
毎日の出来事を綴らせていただきます。

叔母に捧げる一頁

2019-08-07 15:55:23 | Personal
 昨日朝から電話に着信履歴がありまして、
  見てみると母から。

 いつもマナーモードにしているので自宅にいるときには電話に気がつかないこともしばしば。

 母からのショートメールも入っていて、
  「おはようございます。電話繋がらないのでメールで知らせます。おばちゃんが今朝亡くなりました。○○病院にいます」。
  と短いメール。

 えっ?

 叔母の友人から数日前に電話があり、
  叔母と一緒に近々お店に行くけど夏休みは無い?
  との確認の電話だった。

 そう 叔母は入院していたわけでも無く、
  体調を崩していたわけでも無い。

 お店にいつも通りお買い物に来てくれる予定だったはずなのに。
 
 意味が分からなくて取りあえず母に電話して状況を把握。
  人って突然この世から居なくなってしまうものですね。

 取りあえず叔母さんに会いにその病院に駆けつける。

 体も洗って貰い、
  母が口紅を塗ってあげたその顔は、
  ただ寝ているだけのような顔でした。

 
 叔母は独身で、自由気ままに生きていた人。 
  子供みたいで言いたいことをずけずけと言い
  自分勝手なところもあって母をよく困らせていた。

 でもね、美味しい物をよく知っていて、
  お店に来るときにはいつも必ずお土産を持って来てくれて、
  毎年年末になると自分で手作りをした新しい年の干支の根付けを持って来てくれた。
  「はい、これが四朗君の分」。
   何故かいつも5色1セット。

 彼女にとっては毎年の年末の行事みたいな物で、
  自分で作って色々な人に配っては あ~忙しいと言うのが定番。
  誰も頼んでいないのにね。でも人にできる事って余りないから、
   彼女なりのお礼なのかな。

 母にとっては残された子供の頃からの家族だから、
  うちの家族で集まるときには叔母を呼んであげて一緒に御祝をしたり、  
   旅行に出かけたり母なりに叔母を気遣っていた。

 どんなに身勝手な事を言う叔母であっても母にとっては一人の姉。
  小さい頃から一緒に遊んで、
  戦後を生き抜いてきたたった一人の身内。
   残された母が心配でね。

 死ぬ方は気楽なもの。
  だって後片付けや心の整理は残された人がしなければならないのだもの。
  もうちょっと最後のお別れを言うくらいは頑張ってくれても良かったんじゃないかな。
   結局最後まで妹の母に世話になって去って行く叔母。

 多分ね、一番びっくりしているのは叔母さんだよね。
  あら、死んじゃってる みたいな。
  
でも横になっている叔母を見ていたら泣けてきたよ。
  だって数日後に会う予定だったじゃない。

 いつもお店の事を気に掛けてくれて本当にありがとう。
  またふらりと遊びに来てくれたら嬉しいな。
  
 
 皆様も健康には気をつけて夏を乗り切ってくださいね。 
  そして大切な方が急にこの世から居なくなってしまうことも十分にありえるので、
  どうか普段から穏やかにお過ごしください。

  
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