ニューヨークに移り住んだ友人がいまして。彼が大学生の頃からの長い友人で、もう20年以上になる付き合い。アメリカの大学に入る際、作文の英語の添削を手伝ったりしたのが15年くらい前かな。無事に卒業し、今はバリバリ仕事をしながら頑張っています。そして今日ふらりとお店に寄ってくれました。
アメリカの生活にも勿論馴染み永住権も取得して元気に暮らしているけれど、ここに来て日本への移住を考えるようになったとか。アメリカは物価は高いし、犯罪は多いし、既に十分アメリカを体感したし、そして日本へ帰国すると治安は良いし綺麗だし、秩序正しい生活ができるし、電車は定時に必ず来るし、人間らしい生活が日本ではできる。
ただそんな日本にも不満があり、道端ですれ違う際に人が突進してきてぶつかっても何も言わないし(欧米だとちょっと触れただけでも謝るのが常)、アメリカだと先に歩いている人が扉を開けると、後の人が扉を通るまで開けて待っていてくれる(男女関係無く)、エレベーターでは後に乗りたい人がいるのに、その人が来る前に閉じるボタンを連打して一刻も早く扉を閉じようとしたり、他人への気遣いは意外とアメリカの方が心地よい。日本人って親切なようで、見知らぬ他人への不親切さが顕著に見て取れると。
ちなみに欧米だと男女関係無く、エレベーターには先に入る人が操作ボタンの前に入り、後から入ってくる人に何階?と聞いてボタンを押して上げるのがマナーで、降りるのもそんなボタンを操作する人が必ずお先の方どうぞ、と譲って最後に自分が降りる。降りる人はボタンを操作してくれた人に必ずお礼を言うのもマナー。
その日本人の他人への不親切さがまたストレスにもなり、日本へ戻ってくる足枷にもなっている。
彼の言っていることが本当によく分る。でもなんだかんだ言って今の日本の治安の良さ、食事の美味しさ、秩序正しい生活が送れる社会システムを総合的に勘案して、やはり日本は住むのにとても言い国だと自分は思う。日本の田舎は美しいし、自分は日本に帰ってきて本当に良かったと思う。そんな話しをした昼下がり。
もうちょっと他人に優しく親切になれると日本も完璧かな(あと日本の政治には不満があるけれど、それはまぁ他の国も同じかな)。まぁ他人に不親切なのは都会に限ったことかもしれないけれど。
さて 本日ご紹介をさせて頂くのは秋之野窯さんの線象嵌マグカップと湯呑み。
秋之野窯さんらしい質実剛健な佇まい。
直径は一番広い部分で8.7cm 、高さは9cm。
湯呑みの方は白と青のラインが美しい。
近くで良く見ると分りやすいのですが、青と白の線が交互に象嵌で入れてあります。
象嵌なので線を彫った所に色の違う土を入れ込んでいるという手の込みよう。お分かり頂けます?
白い部分はあえて艶がでないように仕上げられていて落ち着きのある色に仕上がっていますね。
そしてマグカップも同じサイズ
マグカップの方は白と黒の線が象嵌で入れられています。
そして釉薬を上下で掛け分ける綺麗なグラデーションを出しており、この色の使い方がまた美しい。
何ともセンスの良いデザイン。
決して煌びやかではない、でも落ち着いた色使いとしっかりと計算されてデザインされた美しさ。
価格は湯呑みが2970円
マグカップが3080円
ちょっと安すぎるような。。。
一つ一つ化粧箱に入るので、ギフトにも最適です。
それでは良い週末をお過ごしくださいね。