青い花

読書感想とか日々思う事、飼っている柴犬と猫について。

ボタニカル・ライフ―植物生活

2015-03-13 08:03:17 | 日記
まだ少し早いかと思いつつ、思い立った時にやらないと時期を過ぎてしまうとも思い、室内で越冬させていた植物たちを庭に移動させました。結構な数であり、1階に置けない分は2階に置いていたりしたので、階段の上り下りでおばさんは疲れました。紅色のブーゲンちゃんは2m超の長身なので私には無理、主人に運んでもらいました。白いブーゲンちゃんは生死の確認が出来ません…。しかし、諦めるのは時期尚早。暫く様子を見ることにします。
いとうせいこう著『ボタニカル・ライフ―植物生活』は、ベランダー(ベランダ園芸家)と植物たちの悲喜交々な生活をコミカルに描いた、アマチュア園芸愛好家ならきっと「うん、うん。」と頷ける書です。プロから見たら杜撰すぎる管理なのでしょうが、個人で楽しむ分にはこのくらいがちょうど良いと思いますよ。我が家は庭があるのでベランダーではないのだけど、植物たちに振り回されながら生活している点は一緒です。「植物が好き」などと言うと心優しい人だと思われがちですが、そんなことはない。植物との生活は、気配りよりも腕力。かなり雑に接しています。植物なんて水さえやっときゃ何とかなる。そして、気が付くと増えている。奴らときたら一生懸命世話をしていても枯れるときは枯れるし、死んだと思って放置しておいたらいつの間にか新しい芽をつけていたりする。まったくもって一筋縄でいかない連中です。何だか植物たちに良いように使われている気がしないでもないですが、それでも思いがけないときに小さな喜びをプレゼントしてくれるので中毒みたいにやめられない。つい最近も、植えっぱなしにしていて存在すら忘れていたヒヤシンスが芽を出しているのを発見しました。ヒオウギも去年の枯葉の下から新しい葉っぱがニョキニョキ出ています。そして、くたばったと思っていた姫ウツギから新芽が…。こちらの心が離れるころに上手く引き戻してくれますねぇ。
日々無言の生存競争をしている植物たち。葉挿し、挿し木、株分け…増える、増える、増える。その神秘的かつ獰猛な生命力には圧倒されっぱなしです。奴らは、我々人類よりもはるか昔から地球に根を張ってきたのですから、タフなのは当り前なのです。
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