ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

ぐるりのこと。:木村多江とリリー・フランキーが演じた90年代の困難さと希望

2009年05月17日 | 映画♪
「ハッシュ!」以降、うつ病などもあって活動が止まっていた橋口亮輔監督の新作。何よりも、こんな風に年をとれればいいなぁ、結婚をするのも悪くないかもなぁ、と思える映画。どこにでもいそうなあるカップルの10年を通じて、しかし橋口亮輔監督の射程は激動の90年代という時代の背後にあった深い断絶や僕らをとらえている強迫観念をすくいとる。木村多江とリリー・フランキーという異色カップルを通じて、生きることの「希望 . . . 本文を読む