ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

indigo jam unit ライブ@渋谷クワトロ

2012年03月03日 | 音楽
2012年3月2日。満員のクワトロ。開演前のざわついた雰囲気。BGMには「Funkier Than a Mosquito's Tweeter」が流れている。この曲はもちろんindigoがAlicia Saldenhaとともに制作したアルバム「ROSE」の中でも使われている曲。やがて現れる4人。

今回の「INDEPENDENT release tour 2012」は間に休憩を挟んだ2セットの構成になっていて、1セット目はアルバム「INDEPENDENT」で構成。2セット目はこれまでのアルバムからの選曲になっている。

アルバム「INDEPENDENT」はindigoとしても挑戦的なアルバムで、個人的にはベストだと思う。1曲目の「ESCAPE」のようにフリー・ジャズっぽさを感じさせるものもあるけれど、全体的にはこれまでに比べてかなり「抑制的」な曲調が多い。

ただそれが「静か」「落ち着いた」というのはは違っていて、繰り返されるリズムとその上に樽栄さんの流れるようなメロディが繰り広げられるというのは同じなのだけれど、抑制されたエネルギーがある瞬間に放たれるというような感じ。決してぱっと聴いた感じは派手な曲はないのだけれど、その盛り上がり方や解放された時のエネルギーはこれまでにないような感覚。あぁ、最高のアルバムです。

Indigo Jam Unit.--Baobab.


indigo jam unit - Escape


ただライブなどで演奏をした時、「わかりやすい」「派手な」盛り上がりにかけるところがあって、もちろん和佐野さんと取り憑かれたかのような清水さんのツインドラムの掛け合いなんかはすごいのだけれど、その意味で2セットに分けたのは正解だと思う。1セット目で「INDEPENDENT」を堪能したあとは、いつものゴリゴリのリズムとそれとは対照的に情緒的で流れるピアノで盛り上がれたのだから。

そして散々盛り上がった後に、なんとアンコールには辻こうすけ(Per.)が参戦。清水さんのドラムを煽りながら、辻こうすけのジャンベがどんどん激しくなる。それに応じるように清水さんのシンバルが響き渡る。凄い!の一言。

確かに古きよきモダンジャズを好む人からは、indigoのジャズは認めにくいかもしれない。しかしこのオリジナル性は世界でも通用するのではないか。これまでのジャズとは一線を画するかもしれないけれど、この「熱さ」と「叙情性」はJ-JAZZブランドを創り上げてくれるだろう。

Indigo Jam Unit - Matador

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