日差変動を考える。
ネタにしようと勉強してから、ちょっと奥が深すぎ、切り口に模索をつづけているうちに萎えてしまったネタです。
my的主観でいろんな側面を考えていきたいです。なので、勝手にシリーズ化・・予定。(;^_^A
日内変動が、一日のうちでどの時間帯が高いとか低いとか、食前値と食後値で変動幅を見るのに対し、日差変動は、日によって違う変動、曜日とかイベントとかの変動幅をみるものです。ソレをMODD(mean of daily difference of blood glucose)と呼ぶそうです。
血糖変動の指標として、SD・MAGEに加えて週内(日々の)変動パターン(MODD:日差変動)を知ることによって、安定したHbA1cを目指すってわけです。
私の唯一の自慢である「変わらないHbA1c」は、これらの指標をフラットにするよりかは、全然、楽です。(^^;)
だって、大きいスパンで帳尻を合わせればいいんですから。
なので、M値、MAGE、MODD、SD値について学ぶことは、私の理想とするフラットなコントロールに近づけると思っています。
そのうちのひとつ、MODDについて考えてみました。
・・あ、どうせ、大したことも考えておりませんが・・・。
♪
たとえば、毎日サンデーの、退職したような高齢者では1週間内では殆ど変動が見られないのに対して、週末外食や付き合いのある働く世代ではMODDが大きいそーです。
某大で外食・間食・飲酒・運動習慣・職種・勤務形態などの生活スタイルと iPro2を用いてMODDを比較検討した発表がありました。
MODD>40の不安定糖尿病が62.2%を占めたんだそーです。
つまり、例えば、平日の朝、100-140mg/dlの間に収まっているけど、休日の朝は140-180mg/dlの患者さんが2/3近いってことです。
夜勤のある三交替シフトの方が、コントロールの波が出来るのは周知の事ですもんねー。
以下、日差変動の特徴です。
MODDは年齢だけに相関せず、勤労の有無に相関する。
性差では、女性の方が大きい。
MODDは、他の血糖コントロール(HbA1c・1,5-AG・グリコアルブミン)の指標と相関する。
タイプでは2型より1型糖尿病でMODDが高いが、罹病年数には相関しない。
生活変動が最もMODDに影響する因子である。
そして、「MODDはインスリン投与量に相関する。」んだそうですが、当たり前ですよね。(-"-;)
こーゆー論文発表を読んだ医療者は、「毎日、同じ食事をして、同じように生活をして、同じインスリン量なら、もっとコントロールは良くなりますよ。」と指導される事でしょう。
現に、私の主治医センセは、私が高血糖を出す度「ハメを外さないように。そうすれば・・・・。」と仰いました。(あ、ここ数年は、私が、「ですが、センセ」「イイエ、センセ」と、倍以上言い返すので仰らなくなりしたけど。・・(;^_^A)
日差変動とHbA1cとの関わりについては、また、シリーズ2にしたいと思います。
つまらなかったら御免。