一昨日、六波羅蜜寺へ出かけました。六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)は、天暦5年(951)、空也上人により開創されたお寺で、西国三十三ヶ所観音霊場の第17番の札所でもあります。当時、京都に流行した悪疫退散のため、空也上人自らが十一面観音像(現在の本尊・国宝)を刻み、御仏を車に安置して市中を曳きまわり、梅干しと結び昆布を入れ仏前に献じたお茶を病者に授け、歓喜踊躍(かんきゆやく)しつつ、念仏を唱え病魔を鎮められたといわれています。現在も、このお茶は皇服茶として伝わりお正月の3日間に授与されています。もともとは村上天皇の流行り病のために観音像を造りお茶を献上したことから「皇」の文字が使われているようです。大福茶、大服茶の名で、京都の茶舗でも見かけます。
宝物館には、念仏を唱えると、口から6体の阿弥陀像になって現れたという伝承を写した「空也上人立像」や「平清盛坐像」など、教科書で見かけるような超有名な宝物を間近に見ることができます。また「鬘掛地蔵」とよばれる、髪を持った地蔵菩薩も安置されています。一説によると、その昔、亡母を弔う費用もなかった娘が、布施として自分の髪を供えたとされています。しかし、髪をもつ姿から増毛や抜け毛に御利益があるのでは?と、たくさんの願文などが供えられています。(^^;)
さて、今回の目的「都七福神めぐり」の弁財天ですが・・・本堂の手前に、金ぴかの弁財天を祀ったお堂があります。弁天様は水を神格化した女神で、人々に財宝を与え、お祈りすることによって、清き水がすべての汚れを清める如くときはなたれるそうです。
ご朱印所には、銭洗い弁財天さんも安置されています。お金を清めると増えるかも~。
ご朱印300円です。ここではご朱印帳は1,700円でした。