米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

こころの処方箋

2011-04-25 02:49:33 | 本の話

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時々思い出しては読んでみる本があります。

河合隼雄先生の本は、そういた本のひとつで、何気ない日常の事を、ハッとさせる言葉で記していらっしゃいます。

私は、この河合先生の大ファンで、数年前に亡くなられたのが本当に残念ですが、専門的な本から、

誰が読んでもなるほどと、うなずけるものまで、多くの著作を残されました。

中でも「こころの処方箋」は、分かりやすく、短い55のエッセイでちょっと心に引っかかるものがある時など、

ふと取り出して読むと、心が軽くなったり、深くうなずいたり、正に、こころの処方箋なのです。

タイトルだけ見ても、ほーと納得したり、そうなんだ~と感じいったり、おもしろいです。

「文句を言っているうちが華である」「生まれ変わるためには死ななければならない」

「うそは常備薬 真実は劇薬」「どっぷりつかったものがほんとうに離れられる」

「羨ましかったら何かやってみる」「昔は良かった・・とは進歩についてゆけぬ人の言葉である」

こんな興味深いタイトルが55もあるのですから、どこからでも、何度でも読んでみたくなります。

本の最初のエッセイは、しょっぱなから「人の心などわかるはずがない」

というものですが、確かにそうなのですよね。

共感することや、人の悲しみや喜びを自分の経験から推測することはできても、

その人になれる訳ではないですからね。

「ふたつよいことさてないものよ」なども、この言葉を呟いてみるだけで、妙に納得出来たりできるんです。

良いことずくめを望んでしまうものですが、ひとつ良い事があったら、ひとつ悪い事もある。

裏を返せば、ひとつ悪い事があっても、またひとつ良い事もある・・・とも言えますよね。

もし良かったら、寝る前にひとつ、ちょっと暇な時間があったらひとつ・・・と読める本なので、

お勧めです。

もう読んでいらっしゃる方も多いのかも知れませんね。

コメント
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