昨晩から今日にかけて、立命館大学の100円朝食についてコメント頂き、ありがたく思っています
私・・ずいぶんシンラツなことを書いていますが、まったくもって本心、本音です~
大量のコメント数です
さて、先週の読書は、またまた河合隼雄先生の著作の数々・・・いろいろな著者の本を何冊も並行して読むんですが、面白くてつい読みふけってしまうのが河合先生の著作なんです。
きっと私の心に栄養を与えてくれる「心の師」なのかもしれません。。
勝手な片思いですので・・・・もう故人ですし・・生きていらっしゃれば今年で85歳くらいでしょうか?
「泣き虫ハァちゃん」 河合隼雄・著 岡田知子・絵
とても興味深く読みました。
物語としても優れていて、楽しく面白く読めると思います
心理学者、河合隼雄先生の遺作となってしまった、切なく温かな自伝的小説・・途中倒れられてしまったので、まだまだお書きになりたいことがあったのかも知れません。
恐らく河合先生は、もう少し成長するところまでかかれる構想があったのではないかと思うのですが。。
大変読みやすく、子供たちにも充分読みこなせます。
子供の世界の細やかな心の機微が描かれており、おススメです。
子供たちだけでなく、是非お父さんお母さんもお読みいただければと思うのです。
今江祥智さんの「ぼんぼん」をはじめ、子供の世界を細やかな視線で(もちろんそれはご自身が良く子供の頃の心の内を記憶していらっしゃるからこそ)描かれている児童文学は多く、魂の奥深くに問いかけるような、細やかかつ広がりのある世界を描き出してあるのが児童文学ともいえます。
井上陽水さんの歌で有名な「少年時代」
この映画をご覧になったことがありますか?
1990年公開のこの映画、この20数年で、一番泣いた映画です。
子供の世界も切実で辛辣で、そして深く豊かで、大人以上に厳しさも持っている。
以下、Wikipediaから引用しました。
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作家柏原兵三の小説『長い道』を漫画化した作品である。
漫画版の舞台は、藤子不二雄Aが戦時中に疎開した富山県朝日町山崎をモデルにしている[1]
『少年マガジン』連載当初は、読者からの反響がまったく無く、作者(藤子?)自身戸惑っていた。しかし連載終了後、読者からの手紙が殺到したという逸話がある。
1990年、東宝系にて篠田正浩監督で映画化され、日本アカデミー賞を受賞する。また井上陽水の大ヒット曲「少年時代」はこの映画の主題歌である。原作者である藤子不二雄?が、友人である井上陽水に曲を依頼した、という。
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何が言いたいかと言いますと・・ここまで深く描かれた作品が、国内外問わず多数存在するということです。。
あれ・・??
ちょっとカタかったですかね~
さて、やっとこさ本題の、ケストナー「飛ぶ教室」
河合先生のお子さんたちが子供の頃(思春期くらいだったと思います)学校の先生に読んでほしい本の筆頭にあがったものだそうです。
とても思い入れがあったのだと思います。
子どもの本の作家と大人の本の作家が自由に交流できる場を提供し、従来の児童文学の枠組みを広げることを趣旨とする。。。として、1981年~1995年の間「児童文学の冒険」という副題で、「飛ぶ教室」という雑誌も刊行していました。(その後、復刊しているようです)
そのもとになった、ケストナーの「飛ぶ教室」の“まえがき”が素晴らしいので、これを引用したいと思います。
ぜひぜひお読みください
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(略)私は、ある著者からおくられた子供の本を取り上げて、読み始めましたが、間もなく脇へおきました。ひどく腹が立ったのです! なぜだか、いいましょう。その著者は、自分の本を読む子供たちをだまして、はじめからおわりまでおもしろがらせ、楽しさで夢中にさせようとします。このずるい作者は、子どもというものが、極上のお菓子のこね粉でできているようにやるのです。
どうしておとなはそんなにじぶんの子どものころをすっかり忘れることができるのでしょう? そして、子どもは時にはずいぶん悲しく不幸になるものだということが、どうして全然わからなくなってしまうのでしょう?(略)
なんで悲しむかということはけっして問題ではなく、どんなに悲しむかということだけ問題です。(略) 私はただ、つらい時でも、正直でなければならないということです。骨のずいまで正直で。
(略)昨晩、ホテルの部屋で私が読んだ子供の本を書いたずるい作者は、子どもはいつも元気で、ただもう楽しくて無我夢中だと言いますから、(略) ただ、何ごともごまかしてはいけません。またごまかされてはなりません。不運にあっても、それをまともに見つめるようにしてください。何かうまくいかないことがあっても、恐れてはいけません。(略)
あの二つのたいせつな性質、つまり勇気とかしこさをあらわすことができます。
かしこさを伴わない勇気は、不法です。勇気のともなわないかしこさは、くだらんものです!
世界史には、ばかな人々が勇ましかったり、かしこい人々が臆病だったりした時がいくらでもあります。
それは正しいことではありませんでした。
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内容は、ご興味ある方はお読みいただければと思います。
ただ。。
これが発表されたのは、ナチスが台頭し始め、不穏な空気が立ち込めたドイツでのことです。
反骨の作家、非常に厳しい状況下で、、しかもユーモアを失わない。
児童文学は、もはや子供だけのものではなく、むしろ大人が読むべきものなのだと言えます。
是非お手に取ってみて下さい。
では今日はこの辺で~
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