昨日まで、ヘボンの資料の整理をしていました。
ヘボンと言うと、ヘボン式ローマ字を作り、和英の辞典を作った方です。
96才と言う長生きをされました。
ヘボンは、眼科が専門でしたが、内科と外科の治療も行っていました。
五人の子供が幼児期で亡くなり、一人だけサムエルが成長しました。
ヘボン夫妻が、宣教医として、日本に来られた時、サムエルはアメリカの祖父の家にいましたが、そこを出てしまいます。
父親の友人宅に住み、学校に通いますが、いろいろ問題児でトラブルを起こしていました。
ヘボン夫人は、サムエルのために、一時帰国をしたことがあります。
やがて、サムエルも来日し、後に日本の汽船会社で働き、ヘボンの隣の家に住みました。
サムエルの奥さんは、ヘボンの奥さんと同じ名前のクララです。
このクララと言う名前は、多いですね。
サムの妻クララが一時帰国をする時、ヘボンは弟の牧師にこのような内容の手紙を出しています。
「この手紙を運ぶ汽船で帰国する。故郷の親戚の者が、クララを温かく迎えてやって欲しい。出来れば、彼女に会ってやって欲しい。
彼女は、長老教会の会員ですが、そう熱心な信者ではではない。世俗の事に夢中で、私どものサムによいキリスト教の感化を与えないのが残念。」
愛する唯一の息子が信仰がなくて、奥さんも世俗的なクリスチャンだと言うことが、ヘボンの最大の悩みでした。
どの本にもヘボンの悪口を書いた物は見たことがありません。
本人が、弟に書いた手紙が沢山起こっていますが、年を取って夫妻でリューマチにかかり、足を引きずって歩いていて大変だと来ています。
また、眼下医だったのに、自分はいつも目が悪かったそうです。
ヘボンは多くの医学生を育てたので、彼がいなかったら、日本の医学が遅れていた部分もあったと思います。
また、奥さんがはじめた女学校から25年経って、日本では官立の女学校ができました。
日本のキリスト教伝道の草分けで、多くの病人を無料で見て、政府の役人からは「君人」と呼ばれていたヘボン、本当に尊敬します。
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