皆で力を合わせた夏祭りだが、実はいろいろな人がいて、いろいろなところで小さな不満不平が、ポコポコと湧き上がっていた。
こそっと耳打ちされたのは、後片付けを人任せにして、休んでいる人たちのこと。
疲れているのはわかるけれど、自分の担当のものくらいは後片付けをするべきだと思う。
そして、私が頭に来たのは、私の担当のカレーが早くに終わったので、道具を片付けようと厨房にきたら、バットやらボウルやら、使いっぱなしで置きっぱなし。
水道が使えないので、それを片付けて、自分たちが使った道具を片付けた。
それでも、次から次へと洗い物が下げられてくる。
ある人が、何もしないで座っておしゃべりをしているのが目に入った。
「手が空いているなら、片づけを手伝って」と言ったら、
「足が痛くて休んでいるの」と断られた。
頭にきて、「私だって足腰いたいのよ」
と言ったら、いやいややってきた。
「きりきりしないでいきましょうよ」と言いながら片づけ始めたが、きりきりさせたのはあなたじゃない。
2日目は疲れもピークなので、少しの事でもいらっとする。
またその人は1日だけしか手伝いに来ていないし、しかも午後からで、中の仕事だけなので、そんなに疲れているとは思えない。
皆が忙しくしているのだから、少しでも手伝おうという気にならないのだろうか。
どこの世界でも、上手に立ち回る人がいるものだとも思った。