それまで誰にも秘密を明かしたことのなかった人たちが、家族療法のセッションでとつぜん殻を破り、それまで何年間も溜まりに溜まっていた病を吐き出します。「夫が嫌いです。酔っ払いで、お金もくれない。私のことを、まぬけで、着るものもチグハグだ、どうしようもない人間だ、と文句ばかり言うのです。…」
治療を受けるなかで、人は理屈で考えること、論理立てることをやめ、感情を認識になっています。たとえばアルコール依存症者が事故を起こして車が全損になったとき、家族は、それはあなたのせいじゃなかった、道の真ん中に木が立っていたんだから、などと言ってはならないことを理解し始めます。
家族プログラムを受けに来る人たちのほとんどは、自分たちは依存症の家族を支えるために来たと思っています。でも、あなたがたは自分のために来ているのですよ、と私たちは強調します。
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3月のミーティングはお休みです。