古いアマルのキャブレター付の英車(4サイクル)。キャブレターを掃除して取付、始動。エンジンのかかりは上々、安定したアイドリング。これはいい感じ、さっそく走行。
しかし、5kmくらいで、エンジンの回転が重くなってきて、止まりそう。プラグをチェックすると、真っ黒。プラグを掃除すると、かかりはいいがスロットルをあおると真っ黒い煙を吹きます。
ジェット類その他、薄くするように調整、でも、全く変化なし。逆に、スロージェットを小さくすると、安定していたアイドリングが不安定に。これを、一週間くらいいろいろ変えてやって良くならず、たっぷり絶望感を味わうことができました。
そこで他のキャブと部品を比較してみると、古いキャブのものはニードルが短い。ジェットニードルに横の小さな穴が無い、ニードルが短い分ジェット内の細くなる部分が上にある。同じスライドピストンなら、ガソリンの出てくる位置がより上にあって吸い出されやすい、横の穴もないので、ガソリンだけが出てきて濃くなる、ということでしょうか?
期待しつつ、ニードルの長いキャブに付け替えたら、ぐっと良くなりました。ここから調整を詰めていったら完璧になりました。5kmも走れなかったのが、そのままツーリングで、どこまでも行けそうになりました。
ちなみに短いニードル、穴のないニードルジェットは、2サイクル用だったことがわかりました。
左が問題のキャブ、ドレーンが無いのは初期のコンセントリック。
上が4サイクル用、下が2サイクル用。