◆ガングレイヴ
内藤泰弘と黒田洋介と藤島康介の夢のコラボ
ただし内容はハードボイルド。
一話は本編の17話にあたり、2話から回想が始まり
どのようにして一話に行くのか?ミッシングリンク
を楽しむのです。
犯罪組織ミレニオンのボス・ハリー・マクドゥエル
かつてハリーの親友で復讐者ビヨンド・ザ・グレイヴ
となったブランドン・ヒート
何故ふたりが戦うことになったのか?
最初チンピラでしかなかったハリーが大悪党になって
いきます。
ハリーはベア・ウォーケンにもビビっていましたが、
段々のし上がる様は悪漢小説のようで面白いです。
自分を推薦してくれたランディを消す辺り、斉藤道三みた
いなハリーです。
8話辺りにやはり問題作が来ましたが、組織ミレニオンの
「鉄の掟」ですが、すでに機能していません。
8話の悲劇のもともとのきっかけは、ハリーの点数稼ぎの
密告(元凶は馬鹿息子ですが)。
ベアもブランドンも律儀に「鉄の掟」を守りました。
ですが、ハリーはリーを部下にした時など、何度
掟を破ったでしょうか?
器用にくぐりぬけています。
ハリーは結構お気に入りです。
ただ、ここで不器用なブランドンとハリーを比較している
のでしょうね。
妙に抜け目のないハリーですが、ここ一番のやり方は強引
なのが多いです。
ハリーみたいな生き方をしていたら、それはそれは敵が
大勢いるでしょうよ(汗
途中、最初からちらほら出ていた組織を倒して、それが
原因でオーグマンを作る悪魔の技術を手に入れてしまいました。
親友のブランドンですが、組織にマリアやハリーがいなけ
ればマフィアになったかどうか?
なっていないでしょう。
父親のような存在のビッグ・ダディを得て三人のために
あえて手を血で染めますが無駄な殺しはしない、昔の友人を
大事にするなど彼は彼のままでした。
もし、ですが
仲間が宝石を盗まなければ。
マリアに会わなければ。
墓場でビッグダディに会わなければ。
組織に入らなければ。
そして悪魔の技術ネクロ・ライズを手に入れなければ。
もし、ifだらけですね。
ひとつでも当てはまらなければ悲劇は起こらなかった
かもしれません、が運命の神は皮肉にも全てのピースを
当てはめてしまいました。
最終話まで見ると、これはある意味ハリーの物語でも
あった、と思います。
彼は自由を求めそしてその代償が高かった、と思いました。
ハリーはだんだん変わっていきました。
ですが、それは組織が変えた、とか誰かの影響という
事ではなくハリーはハリーのままでした。
ピンチでも彼は機転でそれをくぐり抜け、
汚れ仕事を組織の掟で仕方なく実行した、こともありませ
ん。(それはどちらかというとブランドン)
ハリーは「自由」をよく口にしました。
自由にはいろいろあります、その中には、
「憎い相手を殺す自由」もあります。
普通、ある程度自由は制限されます。
幸か不幸かハリーには、自分の自由を表現できる力も
知略もありました。
そして凶暴性も。
「あの園長、もう亡くなっていたのか」
とかつて自分たちがいた幼稚園に来たハリーはつぶやき
ました。
それは、殺すつもりだったのではないでしょうか?
ハリーは、ヤバイところもあります。
ある店でバイトの少年が店長に殴られて店の外で
うずくまっていた時、少年にかつての貧しい自分を重ね合わ
せて慰めるかのように近づいた、かと思った矢先店長を
平然と撃ち殺しました。
平然とです、ハリーには泣き叫ぶ少年の心がイマイチよく
わかっていないようでした。
ハリーはカリスマ性があり自分に従う人間には好意を持っ
て接しますし貧しい少年たちに贈り物をする優しさもありま
す。矛盾しているようですが、それがハリーの魅力でもあり
ました。
脚本の黒田洋介が昔てがけた大運動会で神崎あかり、と
柳田一乃は仲が良かったけれど、あかりが一乃の上に来る
かもしれない、と一乃が思い始めた時ふたりの仲はぎくしゃ
くし始めました。
この神崎あかり、と柳田一乃のふたりにおきたことが
ハリーとブランドンの間にも起きました。
「ブランドンがオレを裏切った?」
そしてハリーはここ一番という時極端な手段しか取りませ
んし、「交渉」とか「調和」という考えはありません。
それが悲劇へと行く訳ですが。
無敵と思われたオーグマン達が新たに開発された弾丸で
あっさり倒されたように頂点にいたハリーも、やがて失墜
する時が来ました。
愛する女性シェリーをも失い、その時そばにいたのは
ハリーただひとりでした。
かつて組織の頂点を極めた者にしては、あまりにも
寂しいことです。
全てを失った男が向かった先は、かつてのチンピラ時代の
自分がいた店でした。
帰るべき場所へ帰り、ハリーとブランドン、ふたりの
ドラマへと終局するのですが。
ハリーが組織のボスのままでなく、ブランドンと同じ立場
で、この店に来た、このラストは結構好きです。
内藤泰弘と黒田洋介と藤島康介の夢のコラボ
ただし内容はハードボイルド。
一話は本編の17話にあたり、2話から回想が始まり
どのようにして一話に行くのか?ミッシングリンク
を楽しむのです。
犯罪組織ミレニオンのボス・ハリー・マクドゥエル
かつてハリーの親友で復讐者ビヨンド・ザ・グレイヴ
となったブランドン・ヒート
何故ふたりが戦うことになったのか?
最初チンピラでしかなかったハリーが大悪党になって
いきます。
ハリーはベア・ウォーケンにもビビっていましたが、
段々のし上がる様は悪漢小説のようで面白いです。
自分を推薦してくれたランディを消す辺り、斉藤道三みた
いなハリーです。
8話辺りにやはり問題作が来ましたが、組織ミレニオンの
「鉄の掟」ですが、すでに機能していません。
8話の悲劇のもともとのきっかけは、ハリーの点数稼ぎの
密告(元凶は馬鹿息子ですが)。
ベアもブランドンも律儀に「鉄の掟」を守りました。
ですが、ハリーはリーを部下にした時など、何度
掟を破ったでしょうか?
器用にくぐりぬけています。
ハリーは結構お気に入りです。
ただ、ここで不器用なブランドンとハリーを比較している
のでしょうね。
妙に抜け目のないハリーですが、ここ一番のやり方は強引
なのが多いです。
ハリーみたいな生き方をしていたら、それはそれは敵が
大勢いるでしょうよ(汗
途中、最初からちらほら出ていた組織を倒して、それが
原因でオーグマンを作る悪魔の技術を手に入れてしまいました。
親友のブランドンですが、組織にマリアやハリーがいなけ
ればマフィアになったかどうか?
なっていないでしょう。
父親のような存在のビッグ・ダディを得て三人のために
あえて手を血で染めますが無駄な殺しはしない、昔の友人を
大事にするなど彼は彼のままでした。
もし、ですが
仲間が宝石を盗まなければ。
マリアに会わなければ。
墓場でビッグダディに会わなければ。
組織に入らなければ。
そして悪魔の技術ネクロ・ライズを手に入れなければ。
もし、ifだらけですね。
ひとつでも当てはまらなければ悲劇は起こらなかった
かもしれません、が運命の神は皮肉にも全てのピースを
当てはめてしまいました。
最終話まで見ると、これはある意味ハリーの物語でも
あった、と思います。
彼は自由を求めそしてその代償が高かった、と思いました。
ハリーはだんだん変わっていきました。
ですが、それは組織が変えた、とか誰かの影響という
事ではなくハリーはハリーのままでした。
ピンチでも彼は機転でそれをくぐり抜け、
汚れ仕事を組織の掟で仕方なく実行した、こともありませ
ん。(それはどちらかというとブランドン)
ハリーは「自由」をよく口にしました。
自由にはいろいろあります、その中には、
「憎い相手を殺す自由」もあります。
普通、ある程度自由は制限されます。
幸か不幸かハリーには、自分の自由を表現できる力も
知略もありました。
そして凶暴性も。
「あの園長、もう亡くなっていたのか」
とかつて自分たちがいた幼稚園に来たハリーはつぶやき
ました。
それは、殺すつもりだったのではないでしょうか?
ハリーは、ヤバイところもあります。
ある店でバイトの少年が店長に殴られて店の外で
うずくまっていた時、少年にかつての貧しい自分を重ね合わ
せて慰めるかのように近づいた、かと思った矢先店長を
平然と撃ち殺しました。
平然とです、ハリーには泣き叫ぶ少年の心がイマイチよく
わかっていないようでした。
ハリーはカリスマ性があり自分に従う人間には好意を持っ
て接しますし貧しい少年たちに贈り物をする優しさもありま
す。矛盾しているようですが、それがハリーの魅力でもあり
ました。
脚本の黒田洋介が昔てがけた大運動会で神崎あかり、と
柳田一乃は仲が良かったけれど、あかりが一乃の上に来る
かもしれない、と一乃が思い始めた時ふたりの仲はぎくしゃ
くし始めました。
この神崎あかり、と柳田一乃のふたりにおきたことが
ハリーとブランドンの間にも起きました。
「ブランドンがオレを裏切った?」
そしてハリーはここ一番という時極端な手段しか取りませ
んし、「交渉」とか「調和」という考えはありません。
それが悲劇へと行く訳ですが。
無敵と思われたオーグマン達が新たに開発された弾丸で
あっさり倒されたように頂点にいたハリーも、やがて失墜
する時が来ました。
愛する女性シェリーをも失い、その時そばにいたのは
ハリーただひとりでした。
かつて組織の頂点を極めた者にしては、あまりにも
寂しいことです。
全てを失った男が向かった先は、かつてのチンピラ時代の
自分がいた店でした。
帰るべき場所へ帰り、ハリーとブランドン、ふたりの
ドラマへと終局するのですが。
ハリーが組織のボスのままでなく、ブランドンと同じ立場
で、この店に来た、このラストは結構好きです。