扉を開けて
小説家・新井素子先生が20歳(!)の時に発表
した小説『扉を開けて』
最近、羽海野チカ先生(三月のライオン)の挿絵で
新装版が出ました☆
主人公・根岸美弥子(ねぎし・みやこ)通称ねこ
が扉を通って異世界へ行き活躍する
異世界ファンタジーです
(ライオンにのっている子がみやこです)
■みやことディミダ姫①
異世界でみやこはディミダ姫と出会います☆
(表紙で剣と盾を持っているのがディミダ姫)
もともと新井素子先生は男同士でケンカをした後に
親友になったり和解する、という話を女の子でも
できないかな?と思い『扉を開けて』を書いた
そうです☆
みやことディミダ姫が出会い戦うのですが…
わりと品は良いです☆
(マリア様がみてる、や丘の家のミッキーみたいです)
お互いに本気を出して戦い引き分けた後お互いに
認め合います☆
みやこはディミダ姫を本当の親友と言い
ディミダ姫もみやこを戦友と誉め合います☆
■みやことディミダ姫②
今までいい感じに適当に、八方美人に生きてきた
みやこ☆
そして剣や学問、作法だけに生きてきたディミダ姫☆
2人はお互いにいい感じで影響しあいます
みやこはディミダ姫から真剣さを学びます、
逆に剣や学問、作法しか知らないディミダ姫に
みやこはベッドでトランポリンのように跳ねたり
枕投げをすることを教えてあげます☆
ベッドで跳ねたり枕投げをしてるディミダ姫は
普段の凛々しい感じとのギャップもあって
可愛いです♪♪
■みやことディミダ姫③
『扉を開けて』はみやこの一人称で話が進んで
いきますが、時々みやこのディミダ姫の印象が
語られます☆
みやこ「ディミダ姫は気品や威厳があり強い」
と思ったり「鎧が重くて着れないのは女の子らしい」
とそれを可愛いとも思ったりします
(羽海野チカ先生のディミダ姫は可愛くてキレイな
ヘラクレスみたいな感じです☆)
ディミダ姫もだんだんみやこを信用するように
なったり心配したりけっこう気遣ったりします
(ライトでシンプルな文体ですが一応戦記モノ
なので現代人のみやこは大変なのです…)
現代っ子のみやこと美しくて気品のあるディミダ姫
2人は正反対のようでいて共通するところもある
のが良いのです☆
そしてみやことディミダ姫のラストシーン…
素敵すぎます
『扉を開けて』はみやことディミダ姫の物語
だったと思います(^-^)
『扉を開けて』は他にも面白い要素は
あります☆
「水を水素に分解して爆発させる」とか
ファンタジーにSFらしい描写を入れている
のも面白いです☆
村や町を敵の手から少しづつ取り戻して
敵の本拠地へと進軍していく戦記モノとしても
面白いです☆
(地図まであります)
ファンタジーなので敵に「四天王の1人」
とかも出てきます☆
あと謎解きとしての面白さもあります☆
(^-^)
『扉を開けて』はOAVも出ていますが
企画協力がなんと竹宮恵子先生!
そして「花とゆめ」のマンガ版を手がけたのは
あもい潤(陸乃家鴨)先生なんですね☆