『シン・ウルトラマン』その2
後にウルトラマンとなる神永新二は、どのような性格かは
なかなかわかりにくいですが、正義感や使命感で
子供を助けた、とは思いたいです。
長澤まさみさん演じる浅見弘子は、
最初は、できる女ムーブで出てきますが
(それも良いのですが)
親しみやすい雰囲気なのも良いですね♪
浅見弘子は、気合を入れるために「バン☆」と
身体を叩きますが、(それが良いのですが)
それが浅見弘子は「動」の存在な気がします。
なんか神永新二は「静」の存在な演出が多い
気がしますので。
アメリカから武器を買って、アメリカに禍威獣
(シン・ウルトラマンでは怪獣を禍威獣と表記します)
を攻撃してもらう田村班長。
以前、岡田斗司夫さんが、
「『エヴァ』でゲンドウの采配ひとつで、すべて
決まるのは現実の組織を知らないから」と
仰っていましたが・・・
『シン・ウルトラマン』の「そこまでアメリカ軍が
禍威獣に攻撃してくれるのですか?」と感じるところも
そんな感じでしょうか?
ですが庵野秀明監督は、あえてそう演出している
可能性もあります。
それは現実的に一番すごい兵器を持っているのは
アメリカなので、(少し強引でも)『シン・ウルトラマン』を
盛り上げる演出のために、やったのかもしれません。
『シン・ウルトラマン』における宗像室長と竹野内豊さんとの、
「こんなところで、どうでしょう?」なやり取りや
メフィラスとの会話や腹芸を見れば、
現実の組織を知っている演出と感じられますし。
早見あかりさん演じる船縁由美さんも良いですね。
少しおたくムーブな演技なのですが、
おたくだからこそ、ウルトラマンVSにせウルトラマンのときの、
船縁由美「あとから出てきた方が本物よ!」
のセリフが生きるんですよね。
『シン・ウルトラマン』には、おたくなセリフがありますが
「禍威獣は、なぜ日本にしか出現しない?」も
そうです。
このセリフは怪獣映画へのツッコミの定番ですが、
だからこそスピルバークが『宇宙戦争』のラストで
一瞬だけ宇宙人を撃退した日本の大阪を映すのですが・・・。
その理由が、
スピルバーク「怪獣映画の本場は日本だから」
なんですよね。
(町山智浩さんがスピルバークから直に聞いた話)
それでスピルバークは『宇宙戦争』のラストで大阪を映した、と
いう訳です。
つづく☆
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