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◆ストレンヂア
-無皇刃譚-
監督が『CANAAN』の安藤真裕氏。
シナリオが高山文彦氏
(『青い花』『廃棄物13号』『オーガス2』
『ガンパレ-ドマーチ』
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』)
といろいろ見所のある『ストレンヂア』
アクションもPG12
(12歳以上は親の同伴が必要)
となるくらいなので激しく残酷で
凄まじい出来です。
♂ばっかな作品ですが(^_^;)
制作がボンズなので少し絵が『鋼の錬金術師』
に似てるシーンがあります(笑)
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左・名無し 右・仔太郎
バイオレンスだけでなく、作品の根底には
名無しのサムライとしての再生や、
用意に人を信じなかった仔太郎と
主人公・名無しのだんだんと信じあう
心の交流があります。
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仔太郎が名無しを雇う時、水晶で
交渉をやり取りしますが、最初仔太郎は
名無しを全然信用していませんでした。
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仔太郎と名無しが、馬に乗るEPで
名無しが仔太郎が馬に乗るのを教えたり
練習したり2人で馬に乗って、
「雲を歩いているようだ」
と表現したりして、最初やたら疑り深い
仔太郎が名無しをだんだん信用する、
のは上手い演出ですし心温まるシーン
です。
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仔太郎の愛犬のとびまる、とのやり取りもツボ(笑)
名無し「お前に言ったんじゃない。
とびまるに言ったんだ」
仔太郎「むーっ」
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名無しと仔太郎が信用しあうきっかけに
なったのが、とびまるが毒にやられた時
でした。
愛犬とびまるを救うため仔太郎は名無しを
雇うと決めたのです。
さて仔太郎がとびまるの毒を吸いだそうと
するシーンがありますが…
高山文彦氏は、
「犬のとびまる、は『くのいち』のつもりで
書きました。だから仔太郎がとびまるの毒を
吸い出すのは実はエロイシーンなのです。」
と言っていますが(^_^;)
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明国皇帝の命令で、不老不死の妙薬としての
仔太郎を捕まえる為に来日した明国の刺客団。
刺客だけあり様々な技を使います。
剣、刀、鞭、銃、槍、斧、鎌、弓・・・。
刺客団とのバトルも見所です。
また不老不死の妙薬や風水盤などの伝奇臭
も見所です。
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◆名無しサムライとしての再生
名無しは仔太郎に、かつて自分の手で
斬ってしまった藩主の幼い子供たちの面影を
見てしまったのかもしれません。
仔太郎を助けるのが名無しなりの贖罪
だったのでしょう。
藩主の幼い子たちは助けられなかった
けれど、今度は仔太郎を助ける。
それが名無しの行動理由かもしれません。
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藩主の子を斬り名無しに罪悪感が付きまとう。
だから刀にヒモがついているのかもしれません。
自らを縛る様に。
そして、それ以来、名を捨て名無しと
なった…。
後半刀のヒモを切って仔太郎を助けに
行くのは名無しはサムライとして再生した、
という事かもしれません。
名無しはかつて虎杖将監と手を組んでいました
が虎杖将監と再会することはありませんでした。
これは名無しは過去と完全に決別した…
ということなんでしょうかね?
◆ストレンヂアとは?
タイトルにもなっている『ストレンヂア』とは
英語のストレンジャー=異邦人です。
名無し、は赤毛で髪を黒く染めて日本に
います。
何人かはわかりませんが異人なのはまちがい
ありません。
名無しは、
日本の中にいる異人=異邦人=ストレンヂア、
なのです。
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明国刺客団の1人で腕の立つ武人・羅狼も
またストレンヂア=異邦人です。
明国・刺客団の首領が何度か羅狼を、
「この西戎(さいじゅう)が!!」と侮蔑を
こめて叫びます。
ここで首領の言う西戎(さいじゅう)とは、
南蛮(南蛮)、東夷(とうい) 北狄(ほくてき) の
ように西方の人に対しての蔑称です。
この刺客団は明国から派遣されており明国は
漢民族により構成された国です。
おそらく刺客団も、ほとんどが漢民族で構成されて
いると思います。
その中に西戎(さいじゅう)の羅狼が1人で
居るのです。
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なので羅狼も、漢民族の中の西戎(さいじゅう)という
異人=ストレンヂアなのでしょう。
名無しは異人、そして羅狼も異人。
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この2人がクライマックスで対決をするのです。
「痛みがある方が生きている気がする」
DVDのジャケにも書いてあるストレンヂアの
名セリフです。
作中、飲むと痛みを全く感じなくなる
中毒性の麻薬のような丸薬が登場します。
明国の刺客団は、この丸薬を飲んでおり
痛みを感じない為に不死身な怪物のような
動きをします。
しかし羅狼は、この丸薬を飲んでいません。
ラスト、羅狼は、対決することになった
ケガだらけの名無しへ、この無痛の丸薬を
渡そうとしますが、
名無し「痛みがある方が生きている気がする」
と名無しは断ります。
クライマックスに羅狼と槍で対決した虎杖将監が
「これしきの痛み!感じぬわ!」と叫んだり、
虎杖将監の死体の側に痛みを感じなくする丸薬が
落ちていた事から虎杖将監は誘惑に負けて丸薬を
飲んでしまったのでしょうか?
虎杖将監は、
「己の身の丈に合わぬ野心は己自身を滅ぼす」
と言っていましたが…虎杖将監自身が野心で
自分を滅ぼしてしまった様にしか見えません…。
丸薬を飲んだのも欲に負けたようにも見えます。
何にせよ『丸薬』という道具を上手く演出に
生かして使っている、と思います。
名無しと羅狼
異邦人である2人
そして2人とも無痛の丸薬を飲まなかった
ラスト対決する2人には↑のような幾つかの共通点が
ありました。
名無しと羅狼は同じコインの表と裏
の様な存在だったのかもしれません。
ラストシーンですが…馬に乗っている
名無しと仔太郎の2人。
映画『シェーン』を思い出しました。
『シェーン』は最後のシーンでシェーンが
亡くなった?ような演出をしています。
『ストレンヂア』のラストも、まるで名無しが
死んでしまったようにも見えますが…
生きている、と思いますよ?(^_^;)
なんだか面白そうですね
渋い映画好きです
犬忍は活躍するんですか??くのいちって事は女の子なんですね名前「とびまる」だけど(^-^;
どうせR指定いれるなら、エリョくしちゃえば良かったのに
でもそれだと、名無しが動く動機が薄くなっちゃうかぁ
男と男の、異邦人同士の戦い…うん、いいですね
コインの表と裏って感じ好きです
一歩違えば、俺はお前だった…みたいな
カッコイイ敵役は重要ですよね
昔、アフロサムライってのは見たんですよ
あらゆる意味で面白くて、美人なお姉さんとエリョいシーンもあって、楽しんだ記憶があります
ストレンヂアも気になってたんですが…年末年始に見ようかな
年末って、今敏監督の東京ゴットファーザーズが見たくなります(笑)
犬は普通の犬なのに賢そうです、メスかどう
かはわかりませんが(^_^;)
まぁなついてる感じはしました☆活躍は
しますよ、普通の柴犬なのにどうして、
あそこまでできるのやらです(笑)
>どうせR指定いれるなら、エリョくしちゃえば良かったのに
ああ、仔太郎はとびまるが好きなんだなぁ、と思いました。
とびまる、が名無しと仔太郎を上手くつな
ぎました。
傷口から毒を吸って口移しで水を飲ませる
のを犬からくのいちにしたらエリョク見え
るという事です(^_^;)
>異邦人同士の戦い
似たような2人だから戦った、と思います
>カッコイイ敵役は重要ですよね
ものすごく強いし(^_^)
そうそう、オレとお前は同じ…みたいな☆
いずれ対決する2人、最初の出会いから
だんだん距離が縮まる、とか☆
…式と藤乃みたいですね(笑)
ちょっとカナンVSアルファルド入ってい
るかもしれません(^_^)
実はスカイクロラのユーイチとティチャー
で思い出したのは、ストレンヂアなんですよ
(^_^;)
集団の戦争から個人と個人の戦いへ行った
ところが特に。
声優は攻殻メンバーが多いですよw
大塚さんの野心的な家老とか竹中直人の僧侶
とかもいます。
>アフロサムライ
見た事あるんですか!(笑)サムライ
ジャックとか何でサムライって感じですよね
(^_^;)
サムライなのに、どこかちがうし、日本?
ていう感じでw
あらゆる意味っていうのが正確に伝えてい
るような気がします。
アフロサムライを見てみたいと思います♪
ああ、東京ゴッドファーザーズってクリスマ
スのお話でしたか?
ワンちゃんは賢いですか忍犬って、なんか格好良くて好きなんです
コミックのカムイ外伝でもちょっと悲しい忍犬エピソードがあって、唯一覚えているお話しなんです
ワンちゃん女の子だといいのになぁ
柴犬可愛いですね
緩衝材になるなんて、いい仕事してます
口移しで…
くのいちなら、仔太郎君おませさんですね(笑)
>似た二人だから
うん、なんか理由分かる感じがします。
口では上手く説明できませんけど、戦わなきゃいけない気がしますよね。
ムッチャ強いんですか!
いいですね
弱い敵なんていりませんもんっ
なんか、会ったその時から戦う運命だったって感じですね
ティーチャとユーイチの戦いは、映画では水素をめぐる恋のライバル的な要素やユーイチの意地みたいなのもありますが、小説では、ユーイチの正体からして、ティーチャを堕とすのは彼しかいない…というか、彼の望みだったと解釈出来る訳で…
運命…といえば、こちらも運命かもしれませんね。水素がティーチャに抱かれた時、回り始めた運命。
集団戦ってよく言いますけど、みんな結局個々に戦っていて、理由も実は様々っていうのが、ほんとですよね
古いシュミレーションゲームの脳のないNPCのように戦ってる人なんて、多分一人もいないと思うから
攻殻機動隊メンバーだと田中敦子さん榊原良子さん辺りがいると嬉しいです
バトーはいるんですね
>アフロサムライ
結構長くて、見応えありましたよ~
酒場がウェスタン?な感じだったり、もはや絶対人間じゃない演出が続出だったり、かなりあらゆる意味で面白かったです
なんといっても、濡れ場が素晴らしい
色っぽい艶っぽい
>東京ゴットファーザーズ
クリスマス前から年始にかけてのお話しです
ストレンヂア見れました
名無し、羅狼、仔太郎、三人のストレンヂアが出会い紡がれる物語…
最後、名無しの生死を分からなくしてあるんですね。
にしても、皇帝も将軍も、ダメダメですね
上司に恵まれなかった侍や忍者っぽい異国の方々…お可哀相に…
身の丈に見合わぬ野望は持つなといいながら、自分が求めてたりする傲慢さや、ただの侍のくせに姫様が欲しいという愚かしさをぶった切ってくれたのは気持ち良かったですけど、残されたお嫁さんと子供が不憫ですね。
最後、もうお互い戦う理由が崩壊した状態で戦っていましたね
全滅状態…
異国の女の人二人、死んでほしくなかったなぁ~結構美人だったのに…
姫様より、傲慢侍のお嫁さんが好みかも
ワンこがやたら賢くて頼りになりますね
人に懐いているのに、喉元食いちぎる辺り、どんな訓練したんだ!な感じですが、とっても賢いからアリ(笑)
実はエロいというあのシーンですが…ワンこがクノイチでも、お相手が子供じゃお姉さん興奮出来ないなぁ~と気付きました(笑)
あそこはやっぱり名無しが…どうせ指定かけるなら濃厚な濡れ…以下自粛
不老不死の為に、人間の生き血が必要って、賢者の石ですか!?
あの装置も魔法陣みたいでしたね
犬塚さんが言ってた通り、ハガレン風味が効いてました
痛みが無くなる薬…死に方みると憐れで可哀相でしたね…探してる刀、自分の首に刺さってるよ、坊や…
痛くないだけで死ぬなら意味ないじゃんっ
無痛症は命に関わる病気なのに、自ら同じ状況にしたら、死期を早めるだけだしっもぅ…馬鹿っ
自分を使い捨てるみたいな事、しちゃダメっ
己の欲望のまま動く者、巻き込まれ立場的に戦って散った者…
…国に帰りたいと願ってたのに。
上司に恵まれないと命に関わるとか、嫌すぎる…
仔太郎の為に、人が…とならない様に傲慢侍が重要なんですね。仔太郎が大人しく死んでいても、あの戦いは起きた。
この構成はお見事ですね
でも、インパクトとぶっ飛び具合とエリョさでは、アフロ侍の方が上ですよ(笑)
訓練でもうけたとしか思えませんよねw
>最後、名無しの生死を分からなくしてあるんですね
うん、私もそう思いました。なんか顔色が
悪いんですよね(^_^;)
あのまま倒れてしまいそうで…
『シェーン』みたいです。
>仔太郎が大人しく死んでいても、あの戦いは起きた。
ああ、そっか。戦いは起こってしまったん
ですね。こういう見方もあったとは!
>傲慢侍
こういうアニメには大塚さんが出るのは
お約束なんですかねw
はい、自分が一番傲慢な野心を持っていま
すね(^_^;)
確かに戦う理由が崩壊してましたね(^_^;)
結局原因は上の勝手な欲望に下が振り回さ
れ続けたんですし…。
結局傲慢侍も殿様もほとんど因果応報で
滅びました。
傲慢侍と名無しが最後まで会わなかったの
は…意味深ですが欲や野心との断絶だったの
かもしれませんね(^_^;)
>ただの侍のくせに姫様が欲しいという
ああそうですね、あの若侍、姫様が欲しい
そうですが別に姫様も若侍を好きな訳ではな
いんですよね。
これ略奪婚ですよね、妙に爽やかな顔して
るのはただの勝手な男性視点ですかね(^_^;)
「クレヨンしんちゃんのアッパレ戦国大名」とは違う。
>異国の女の人二人、死んでほしくなかった
なぁ~結構美人だったのに…
姫様より、傲慢侍のお嫁さんが好みかも
渋いところを見ていますね♪でもわかりま
す(^_^)
あの女の人2人故郷に帰りたがっていたの
に、傲慢侍に…顔を弓で…しかもよってたか
って…酷さに悔しくて怒りが。
あと片方が皆川さん♪
華淋様が針で「元気になぁれ」と言って
おへそ、の横辺りを突いたら、ぶるっと震え
て感覚が戻って、あとは秋蘭さんや華淋様の
オチオキタイム♪
最初異国の女性2人ともアイアンメイデンをかけられても「ふふん」としていそうです
よね。でも華淋様によって感覚が戻ったら♪ 姫様も傲慢侍の奥さんも華淋様が頂き♪
>無痛症
痛いと自覚できるから病がわかるんですよ
ね。あの坊やですが監督がCANAANの人
のせいかリャン・チーを見た時、この坊や
を思い出しました。
主を好きなのに報われない感じが…リャン
・チーの場合はまだ報われていますが…。
名無しの生死は、見てる人が決めてって感じなんでしょうね
私の脳裏にもシェーンが浮かびました(笑)
でも、シェーンは死んでないですよね?
はい、仔太郎の生死とあの砦での戦いは無関係ですから。
異国人と欲に目が眩んだ侍との戦に、仔太郎を助けたい名無しが割って入って三つ巴になってるだけで、仔太郎が死んでたら、砦は壊滅、侍全滅で、羅狼が一人生き残るだけの結果だった気がします。そして羅狼は名無しを探してやっぱり戦うと思うんです。
で、相打ちで双方死亡って感じじゃないでしょうか。
大塚さんは…人気者ですよね
バトーは素子と一緒にいればいいの
傲慢侍…身の丈に合わない野心は抱いちゃいけないという教訓でしたね
そういえば、名無しと最後まで会いませんでしたね。まぁ、彼にとっては仔太郎も名無しも関係ない存在でしたからね。羅狼を倒して力を誇示し、権力を手に入れる事しか見えていなかった人ですから。
羅狼サイドは、名無しと馬鹿侍の両方が同時に襲って来たのが不運でしたね…一方づつなら勝てたかもしれません。
ええ、姫様が若侍を好きなんて気配は微塵もないんですよ。それなのに、姫はもぅお前のものだ…とか、寝言は寝て言え
あの美人二人死ぬ必要なかったのになぁ…
あんな悲惨な殺し方しなくてもいいじゃんって思いますが、嬲って犯して殺さなかっただけマシなのかなぁ…
あ!カリン様ちゃっかり人妻ゲットしてっズルいっ(笑)
私もあの坊やの死に様はリャン・チーさんと重なりました…
でもちょっと「眼鏡、眼鏡、」なギャグも思い出したり(;^_^A
え!?リャン・チーさん報われていますか!?
部下のオヂさんに心から愛されてただけマシでしょうか…
彼の愛の深さに、泣きました…