百合とオレンヂ城Ⅱ

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Add(アド) その1

2006-05-17 20:20:29 | 百合姫&百合マンガ
 角川スニーカー文庫
 仁木健・著
 挿絵・椋本夏夜先生

西暦2007年、人類は隕石病(コメット・イル)
により「悪魔の八年間」を体験する。
 致死率95%のこの病気に感染しながら生き残った
人の中に<アフェクティッド>と呼ばれる特殊能力者
が生まれた。
 それと同時に、機械の生命体「無機人」
も生み出された。
 

□撲滅ヒューマニズム
 作者曰く当初のサブタイトルだったそうですが
この時代ほぼロボの無機人がいますがロボと呼ぶ
のは差別用語なので使えません。
 人と無機人が同等に扱われていますから。
 
 が
 
 いつの世も馬鹿はいるもので「ヒューマニズム」
「だってボクたちは人間なんだもん」という言葉
を理由に悪行にふける悪党どもがいました。
 「ヒューマニズム」の対極に存在するのが
「メカニズム」で人と無機人を同等に扱う思想です。

 
そして西暦2079年、
そんな世界で生きるボーイズ&ガールズ。


□ミナヅキ・コウ
 妹を失い、その痛みを決して忘れないために
能力とともに感じる痛みを受け入れている。
 ちなみに痛みを感じないようにする事もできる
のだが、あえてしていない。

マンガ好きで「マンガの法則~」を上げる
のがクセ。
 
 この時代昔の「人とは?」というテーマの
マンガは発禁になってるそうですがこち亀で
両津がダメ太郎をこきつかう描写はどう思われて
いるのでしょうか?
 んなことぁ筑○哲○や田○総○郎のじじぃにで
も言わせておけ。


□アイリーン・アイリス
 美少女。軍人となるべくして育てられた
戦闘マシーン。
 必殺技は風妖精の羽(シルフィ・フェザー)
 最初はマシンガンで冷酷ヒューマニズムどもを
撃ち殺しても何も感じない程感情がなかったが
敵に捕まって自我が開放された時、
泣きさけんだりおびえたりするのを見て、
そのギャップに「キタ」のは私だけでは
ないはず。
 軍服姿もいいが、フリルがたくさんついた
ワンピース(ゴスロリ)を着て軽くふわりと
一回転し、首を少しだけ傾けて「にっこり」
笑うシーンはかなりくるものがある、
ていうか萌える。
 このAdd(アド)は要するに笑わない少女
が笑うようになるお話なのでしょう。


□アマバラ・ミナ
 コウのスペアパーツとなる部分を普段から付けている
ことで交換しても滑らかに動くようにしている無機人。
 外見、おっとりメーテル(椋本先生)
 「むぎゅっ」も「よしよし」も一級品。
 アイリーンにむぎゅっ、としてアイリーンも
ミナさんをむぎゅっ、としたり、
 ミナさんがアイリーンの頭をよしよしよし
となぜてアイリーンも嬉しそうにシーンは
ほほえましいです。
 ミナさんのむぎゅっ、は柔らかそうです。
頭をなぜられたら気持ちよさそうです。
はふーっ
 実は名サポーターであり、
 理想のお姉さんでもあります。


□カレン・ラウディス
 アイリーンの護衛対象。
でもアイリーンに「カレン博士ですか?」
と聞かれ「ち、ち、ち違います」
と言った、ごまかすのがヘタなボケボケさん。
 メガネ美人。

アイリーンにアメをあげて 
から ころ ころ から 
 と舌でアメをころがす、まさに快挙。
 
ミナさんと一緒にアイリーンによしよしよしをした。

んーかわいくっていいなぁ。
 小動物を愛でる感じなんでしょうね。 
 

アイリーンに「かわいいのにもったいない」
とばかりに髪をシャンプーしたりブラシをかけ
たりして「この世にある無数の気持ち良い」
を教えてあげアイリーンを目覚めさせてくれた
のは美的センスがいい、と思います。
 
 ややブラコン気味の人。
 
 小ウサギのパジャマはカレンが、くまさんの
パジャマはアイリーンが着てベッドで
カレンがアイリーンを抱きしめた、むぎゅっ。
 
 カワイイっ(>∀<)⌒★

カレンはアイリーンに「姉さん」と呼ばせる。
 そうです、まるで仲の良い姉妹みたいです。
 
 感情復活のトレーニングでアイリーンとカレン
が手を重ね合わせたり、(きゅっ、と)
その手を胸にもっていったり
その場をコウに見られて本番とカンチガイされたり
するのは、百合っぽくて好きです。

なんのかんのと世話をしながらの洞察力は、
やはり科学者。

ミナ=長女、カレン=次女、アイリーン=末っ子
でウッドボール。
 この三人(+コウ)のやりとりがほほえましくて、
いいなぁ。家族みたいです。ほうっ。



当然、挿絵・椋本夏夜先生を忘れてはいけません。
 アイリーンの灰色の髪などの色使い
軍服、スラックスにブラウス、ゴスロリなワンピース
 フリルや腕章のデザイン。
表情のなかった時も良いですが、最後に見せてくれた
笑顔はもう絶品です。
 冷酷な戦闘マシーンな彼女を愛らしく、そして
ふわふわと柔らかそうに描いてくれました。
 
 椋本先生のミナさんはコウやアイリーンのお母さん
に見えます。
 アイリーンを着せ替えしたり、おとがいに指を
あてて、「そうですね」みたいにしている姿は
若いかわいいお母さんです。

 かわいいだけでなく、なんでしょうか?
痛そうというか、やや血の匂いも感じます。

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