まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

スターバックスの人魚

2012-09-17 18:48:20 | 人間文化論


小さいサイズだと見にくかったので、でっかい写真になってしまいましたがご覧ください。
スターバックスで売ってるコーヒーの袋です。
下の方におなじみのスターバックスのロゴがあります。
人魚ですね。
上にはそれとは別に人魚の絵が描かれています。
ロゴを見ても特に気にならなかったんですが、この絵はなんかヘンです。
「ANNIVERSARY BLEND」 と書かれた帯の上に尻尾がありますが、
帯の下にも尻尾があります。
尻尾が2つ?
と思ってロゴをよく見てみると、ロゴも右と左に尻尾が2つあります。
なんじゃ、こりゃあ?
皆さん、知ってました?

スターバックス・ファンには常識なんでしょうか?
私は特にスターバックス・ファンではないので今まで気づいていませんでした。
で気になってググってみたところ、初めて知ったことがいろいろありました。
まずは 「スターバックス」 で調べてみると、このロゴはセイレーンなのだそうです。
「セイレーン」 って何? と思って調べてみると、
「上半身が人間の女性で、下半身が鳥の姿をしているとされている海の怪物」 と書いてあります。
うそっ、人魚じゃなくて鳥人なの?
マンガ 『デビルマン』 に出てきた悪魔 「シレーヌ」 もセイレーンから来ていて、
たしかにシレーヌは下半身が鳥でした。
ただ、セイレーンの項を読み進めていくと、

「中世以降は半人半鳥でなく人魚のような半人半魚の怪物として記述されている。
 これは古代において海岸の陸地を目印に航海していたのに対し、
 中世に羅針盤が発明され沖合を航海出来るようになったことから、
 セイレーンのイメージが海岸の岩場の鳥から
 大海の魚へと変化したためではないかと考えられている。」

という記述が出てきました。
おおっ、技術発達とともに怪物の姿も変遷を遂げていたんですね。
たしかに、「人魚」 の項で調べてみると、
西洋の人魚伝説のひとつとして、ローレライとともにセイレーンも挙げられています。
スターバックスのロゴは、中世以降の人魚の姿になったセイレーンなんですね。

ちょっと遠回りしてしまいましたが、ここから本題に戻りましょう。
人魚の尻尾って2つもあっていいんですか?
人魚というくらいだから右足と左足があって、それぞれが魚の尻尾になっていて、
その2本で歩いちゃうってこと?
この疑問にもウィキペディアはちゃんと答えてくれていました。

「尾びれが1つと思われがちだが、古い絵などには2つの尾びれを持った物が多く描かれている。
 (ヨーロッパの古い紋章の中にも、2股に分かれた尾部を持つ人魚をかたどるものがあり、
 そのような紋章は、現代風にデザイン化した形ではあるが、
 今でもスターバックス・コーヒーやマドンナ社 (出版社) の商標の中に見ることができる。)」

さすがになぜ2股なのかということまでは書いていませんでしたが、
2股の人魚は珍しくないこと、それがスターバックスに引き継がれていることまで書いてありました。
うーん、ウィキペディア意外とやるじゃないか。
間違い記事ばかりでもないんだな。
それにしてもスターバックスのロゴは2股人魚姿のセイレーンだったなんて、
今さらながら目からウロコが落ちてしまいました。
こんなことはみんなご存知だったのでしょうか?
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