まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

わたし祈ってます

2012-11-09 17:24:09 | 性愛の倫理学
好きな人と別れたとき、ふつう皆さんは相手に対してどう思うのでしょうか。

あるときカラオケである女性が一青窈の 「ハナミズキ」 を歌うのを初めて聞いて、

私は腹がよじれそうになりました。

「僕の我慢がいつか実を結び

 果てない波がちゃんと止まりますように

 君と好きな人が 百年続きますように♪」

前半の 「果てない波がちゃんと止まりますように」 はいいんですが、

「君と好きな人が百年続きますように」 って、それはいくらなんでも現実離れしすぎでしょう。

自分を基準にして 「同化による理解」 をするつもりはありませんが、

自分以外の人と百年続きますようになんてフツー思いますか?

ていうかどんな相手とだって百年続くなんて考えられないし。

そんな荒唐無稽なこと、本気で願ってるなんてとても思えない、

どんだけ自分をいい人に仕立て上げたいんだろうと、この世界観にまったくついていけず、

歌詞にいちいち爆笑してしまいそうになるのを必死でこらえたものでした。

この曲をこんなふうに受け止める私って邪悪ですか?

それに比べると、SUGARの 「ウェディング・ベル」 は痛快でしたね。

「ひとこと言ってもいいかな くたばっちまえ アーメン♪」

最近の歌だったらこの手の歌詞もよく聞かれるようになりましたが、

当時は歌詞というともうちょっと歯に衣着せるというか建前の世界っていうか、

ここまで本音をぶっちゃけるということはなかったのでビックリしてしまった覚えがあります。

ただ、現実問題ホントにここまで思うかというと、

よっぽどひどいフラれ方をしたのであればそんな気にもなるかも知れませんが、

結婚式に呼ばれるくらいの間柄であるとするならば (別にそうでなかったとしても)、

「くたばっちまえ」 とまでは思わないのではないでしょうか。

少なくとも私はそうですねえ。

最後は破局に終わったとはいえ、お互いに好きで付き合っていたわけですし、

付き合っている間は幸せな時間を共有してもいたはずですから、

結果的に別れることになったとはいえ、

相手にも (もちろん自分も) 幸せになってもらいたいと私などは思うのですが、

皆さんいかがでしょうか?

誰か特定の人と百年続いてほしいとまでは思いませんが、くたばってしまったりすることなく、

その都度いい人とめぐりあって幸せになってほしいなあとは思うのです。

というわけで敏いとうとハッピー&ブルーのこの歌あたりが一番ピッタリ来るなあと思うのでした。

「幸せになってね わたし祈ってます♪」