なんだかもう3月に入ってしまいました。
今年度の授業が終了してもう1ヶ月過ぎてしまったのですね。
あっという間でした。
いつものように 「授業改善のための学生アンケート」 を実施し、集計もしてあったのですが、
「文化創造論」 の結果をアップしたあと、他の科目の結果をアップするヒマがありませんでした。
まずは、「戦争と平和の倫理学」 の結果をご報告いたします。
5段階評価から。
「1.教員の授業に対する姿勢はよかったですか。
(観点:授業の準備、授業への熱意、学生への対応等)」・・・・・・・・・・・・・・・・4.81
「2.教育の方法は適切でしたか。
(観点:質問への対応、発表・討論の機会、シラバスの記述内容等)」・・・・・・4.70
「3.授業の内容は適切でしたか。
(観点:魅力あるトピック、教材・教科書の適切性、参考文献の提示、
授業の進度、シラバスに記述された目標の達成度等)」・・・・・・・・・・・・・・・・4.66
「4.総合的にみてこの授業に満足しましたか。」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.68
一昨年よりも評価は下がってしまいました (1だけは0.01ポイント増ですが…)。
今年は最後のNVC (非暴力コミュニケーション) のワークをやるときに、
男性と女性でペアを組むように強制しましたので、それがマイナス要因だったのかもしれません。
自由記述でも何人かが、「男女でペアを組むのが面倒だった」 と書いてくれていました。
それはわかるし、そもそも男女でペアを組ませるべきだったかどうかというのも、
ジェンダー的に考えて難しい問題であるということはわかってはいました。
男だから女だからといってものの考え方が決まるわけではないということは十分承知した上で、
それでもNVCのワークをやると男性と女性で反応が全然違うという大きな傾向がありますので、
ワークの効果を高めるためにも、人によって受け止め方が違うということを体感してもらうためにも、
わざわざ男女でペアを組んでもらうことにしたわけです。
そのときのワークシートの感想では、男女でペアを組んだことによって、
こんなにも考え方が違うんだということがわかってよかったという書き込みが多々ありましたので、
私のねらい自体は間違っていなかったのかもしれません。
とはいえ誰と組むかペアを作るまでが大変だったようなので、
もっと機械的にペアを組めるような仕組みを考えてあげるべきだったのかもしれません。
再来年度以降、改善していきたいと思います (2年後のまさおさま、忘れずにこのブログ読んで)。
次に、授業外学習時間は以下のような結果でした。
【授業外学習時間】
3時間以上・・・・・・・・・・・28人(59.6%)
2~3時間未満・・・・・・・・12人(25.5%)
1~2時間未満・・・・・・・・・5人(10.6%)
30分~1時間未満・・・・・・2人(4.3%)
30分未満・・・・・・・・・・・・・・0人(0.0%)
0分(何もしなかった)・・・・・0人(0.0%)
こちらは一昨年よりも大躍進です。
過去最高の記録を収めた、昨年の 「倫理学概説」 も超えて堂々の1位です。
3時間以上学習した者のパーセンテージも微増ながら過去最高ですし、
2時間以上学習した者の合計はなんと85%を超えています。
まあ、本来2単位の科目を取るためには毎週4時間以上の授業外学習が必要なわけで、
その理念と比べるとまだまだかもしれませんが、
少しずつ単位の実質化に近づいていると言うことはできるでしょう。
これまでの地道な取り組みが実を結んだものとして、素直にこの結果を喜びたいと思います。
「文化創造論」 とは異なり、この授業では 「授業改善のための学生アンケート」 の自由記述欄で、
この講義を受けてきてどんな力が身についたり伸びたりしたと思うかを答えてもらいました。
記入欄が小さいのと、なぜそう思うか理由を述べよという設問を課さなかったので、
シンプルな答えが多いですが、以下のような回答が得られました。
●ニュースを見ている時に、報道されていることについてどう思っているのかを考える力が少しついたと思う。
●朝や夜の総合ニュースを積極的に観る機会が増えました。戦争関連のことに関しては特に、タイムリーな話と講義内容を頭の中で組み合わせて考えたりするのが日常的になっていて、改めてこの講義を受講して良かったと思いました。
●新聞で読んだ記事 (イラクとサウジなど) について、どのようにすれば平和に解決できるのだろうか、などと考えるようになりました。
●どういったことが平和なのか、平和的に問題を解決するにはどうしたらよいか、ということを自分の価値観と照らして考える力がついた、と思う。
●自分の意見を相手に伝える力、また相手の意見を聞いて自分の意見を考える力が講義内の活動を通して身に付いたと思う。
●自分の考えや意見だけでなく、他者にも意見はあるわけだから、他者を意識した生活を意識する力がついたと思う。
●戦争・平和について様々な価値観を学んだことで、自分の主観を抜いて戦争について考えられるようになった。
●様々な立場に立ち、その考え方、反論の内容はどんなものがあるかという想像力。
●面識のない相手と話し合う力や自分の意見をまとめて発言する力が伸びたと感じました。
●自分の社会的責任を痛感するきっかけとなり、あらゆる分野に関心がわいた。また、フラットな視点で判断する力がついた。
●相手(おもに敵とか)の意見について、真剣に耳を傾け、理解することで、相手のことも分かるし、さらに自分の意見を深めたり見直すことができるということがわかった。
●他人とコミュニケーションを取るにあたって相手の立場や心情を考えた上で行動する。戦争に対して全肯定・全否定といった極端な立場同士での相手理解の方法。
●最近の安保法案論争があり、それが正しいのか間違いなのか、通すべきか止めるべきか等をテレビや新聞等では活動や国会の様子ばかりしか取り上げていなかったが、戦争の肯定・否定を知り、国家の安全保障、自衛を考えるのに、何を要点として考えるべきなのかを判断する力がついた。
●自分を客観的に見て、物事を論理的に考える力。
●個人的なけんかから、戦争までレベルは違えども、問題の本質を理解し、解決策を見つけていくという力は同じだと学んだ。
●戦争について、平和について授業を受ける前に比べ、様々な考え、意見、見方ができるようになった。また、非暴力コミュニケーションを学び、感情を豊かにすることができた。
●非暴力であるためには、どうしたらいいのかNVCを通じて、事実を冷静に見る目がついた。
●平和的にいざこざを解決するためには何をすればいいか、どんな風に話せばいいかと考えるようになった。相手をよく見て理解しようとする姿勢を大切にするようになった。
●NVCを学んだことによって相手の感情を考えることや自分の感情を表に出すことが大事だとわかったし、授業の話合い等でも他の人と積極的に話す能力を養うことができたと思う。
●NVCを心がけることができるようになった。今までは自分の判断や事実の解釈にそれほどまで感情がからんでいるとは思わなかったが、そのことを理解したため。
●非暴力がトレーニングとして生活の中にも生かすことが出来るということ。
●戦争に対する考え方も身についたと思うが、一番は争いを生んだりするコミュニケーションの取り方や自分の感情を上手にコントロールする方法を学べたことが伸びた部分だと思います。
●自分だけでなく、相手の考え、気持ちというものについて、NVCを通して、理解が深まったし、コミュニケーション能力の一部として、役立つ部分があると思う。
●非暴力コミュニケーションについて学んだため、他の人の発言に対し、自分の解釈・憶測で返答することがなくなった。事実のみを扱う力がついた。
●攻撃的であったり、自分と考えが違うことで衝突したりするとしても、相手なりの考えがあるわけであり、それぞれ信じているものが違うので、頭ごなしに否定するのではなく、自分の主張を論理的に説明し、相手の主張にも耳を傾ける必要があると思うようになった。
やはり、最後に行ったNVCのワークが印象的だったようです。
これって何年前から取り入れたんだったかなあ?
最初のうちは見よう見まねで、上手く機能しない面も多々あったのですが、
経験を積み重ねるにつれてだんだん教育効果も高まってきたようです。
先のペア問題とかも改良しながら、今後さらなる改善をはかっていきたいと思います。
半年間つきあってくれた受講生の皆さん、ありがとうございました。
単位をもらえた人は、感謝の印にぜひ今週末 (3月6日) のてつカフェ特別編に来てください
今年度の授業が終了してもう1ヶ月過ぎてしまったのですね。
あっという間でした。
いつものように 「授業改善のための学生アンケート」 を実施し、集計もしてあったのですが、
「文化創造論」 の結果をアップしたあと、他の科目の結果をアップするヒマがありませんでした。
まずは、「戦争と平和の倫理学」 の結果をご報告いたします。
5段階評価から。
「1.教員の授業に対する姿勢はよかったですか。
(観点:授業の準備、授業への熱意、学生への対応等)」・・・・・・・・・・・・・・・・4.81
「2.教育の方法は適切でしたか。
(観点:質問への対応、発表・討論の機会、シラバスの記述内容等)」・・・・・・4.70
「3.授業の内容は適切でしたか。
(観点:魅力あるトピック、教材・教科書の適切性、参考文献の提示、
授業の進度、シラバスに記述された目標の達成度等)」・・・・・・・・・・・・・・・・4.66
「4.総合的にみてこの授業に満足しましたか。」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.68
一昨年よりも評価は下がってしまいました (1だけは0.01ポイント増ですが…)。
今年は最後のNVC (非暴力コミュニケーション) のワークをやるときに、
男性と女性でペアを組むように強制しましたので、それがマイナス要因だったのかもしれません。
自由記述でも何人かが、「男女でペアを組むのが面倒だった」 と書いてくれていました。
それはわかるし、そもそも男女でペアを組ませるべきだったかどうかというのも、
ジェンダー的に考えて難しい問題であるということはわかってはいました。
男だから女だからといってものの考え方が決まるわけではないということは十分承知した上で、
それでもNVCのワークをやると男性と女性で反応が全然違うという大きな傾向がありますので、
ワークの効果を高めるためにも、人によって受け止め方が違うということを体感してもらうためにも、
わざわざ男女でペアを組んでもらうことにしたわけです。
そのときのワークシートの感想では、男女でペアを組んだことによって、
こんなにも考え方が違うんだということがわかってよかったという書き込みが多々ありましたので、
私のねらい自体は間違っていなかったのかもしれません。
とはいえ誰と組むかペアを作るまでが大変だったようなので、
もっと機械的にペアを組めるような仕組みを考えてあげるべきだったのかもしれません。
再来年度以降、改善していきたいと思います (2年後のまさおさま、忘れずにこのブログ読んで)。
次に、授業外学習時間は以下のような結果でした。
【授業外学習時間】
3時間以上・・・・・・・・・・・28人(59.6%)
2~3時間未満・・・・・・・・12人(25.5%)
1~2時間未満・・・・・・・・・5人(10.6%)
30分~1時間未満・・・・・・2人(4.3%)
30分未満・・・・・・・・・・・・・・0人(0.0%)
0分(何もしなかった)・・・・・0人(0.0%)
こちらは一昨年よりも大躍進です。
過去最高の記録を収めた、昨年の 「倫理学概説」 も超えて堂々の1位です。
3時間以上学習した者のパーセンテージも微増ながら過去最高ですし、
2時間以上学習した者の合計はなんと85%を超えています。
まあ、本来2単位の科目を取るためには毎週4時間以上の授業外学習が必要なわけで、
その理念と比べるとまだまだかもしれませんが、
少しずつ単位の実質化に近づいていると言うことはできるでしょう。
これまでの地道な取り組みが実を結んだものとして、素直にこの結果を喜びたいと思います。
「文化創造論」 とは異なり、この授業では 「授業改善のための学生アンケート」 の自由記述欄で、
この講義を受けてきてどんな力が身についたり伸びたりしたと思うかを答えてもらいました。
記入欄が小さいのと、なぜそう思うか理由を述べよという設問を課さなかったので、
シンプルな答えが多いですが、以下のような回答が得られました。
●ニュースを見ている時に、報道されていることについてどう思っているのかを考える力が少しついたと思う。
●朝や夜の総合ニュースを積極的に観る機会が増えました。戦争関連のことに関しては特に、タイムリーな話と講義内容を頭の中で組み合わせて考えたりするのが日常的になっていて、改めてこの講義を受講して良かったと思いました。
●新聞で読んだ記事 (イラクとサウジなど) について、どのようにすれば平和に解決できるのだろうか、などと考えるようになりました。
●どういったことが平和なのか、平和的に問題を解決するにはどうしたらよいか、ということを自分の価値観と照らして考える力がついた、と思う。
●自分の意見を相手に伝える力、また相手の意見を聞いて自分の意見を考える力が講義内の活動を通して身に付いたと思う。
●自分の考えや意見だけでなく、他者にも意見はあるわけだから、他者を意識した生活を意識する力がついたと思う。
●戦争・平和について様々な価値観を学んだことで、自分の主観を抜いて戦争について考えられるようになった。
●様々な立場に立ち、その考え方、反論の内容はどんなものがあるかという想像力。
●面識のない相手と話し合う力や自分の意見をまとめて発言する力が伸びたと感じました。
●自分の社会的責任を痛感するきっかけとなり、あらゆる分野に関心がわいた。また、フラットな視点で判断する力がついた。
●相手(おもに敵とか)の意見について、真剣に耳を傾け、理解することで、相手のことも分かるし、さらに自分の意見を深めたり見直すことができるということがわかった。
●他人とコミュニケーションを取るにあたって相手の立場や心情を考えた上で行動する。戦争に対して全肯定・全否定といった極端な立場同士での相手理解の方法。
●最近の安保法案論争があり、それが正しいのか間違いなのか、通すべきか止めるべきか等をテレビや新聞等では活動や国会の様子ばかりしか取り上げていなかったが、戦争の肯定・否定を知り、国家の安全保障、自衛を考えるのに、何を要点として考えるべきなのかを判断する力がついた。
●自分を客観的に見て、物事を論理的に考える力。
●個人的なけんかから、戦争までレベルは違えども、問題の本質を理解し、解決策を見つけていくという力は同じだと学んだ。
●戦争について、平和について授業を受ける前に比べ、様々な考え、意見、見方ができるようになった。また、非暴力コミュニケーションを学び、感情を豊かにすることができた。
●非暴力であるためには、どうしたらいいのかNVCを通じて、事実を冷静に見る目がついた。
●平和的にいざこざを解決するためには何をすればいいか、どんな風に話せばいいかと考えるようになった。相手をよく見て理解しようとする姿勢を大切にするようになった。
●NVCを学んだことによって相手の感情を考えることや自分の感情を表に出すことが大事だとわかったし、授業の話合い等でも他の人と積極的に話す能力を養うことができたと思う。
●NVCを心がけることができるようになった。今までは自分の判断や事実の解釈にそれほどまで感情がからんでいるとは思わなかったが、そのことを理解したため。
●非暴力がトレーニングとして生活の中にも生かすことが出来るということ。
●戦争に対する考え方も身についたと思うが、一番は争いを生んだりするコミュニケーションの取り方や自分の感情を上手にコントロールする方法を学べたことが伸びた部分だと思います。
●自分だけでなく、相手の考え、気持ちというものについて、NVCを通して、理解が深まったし、コミュニケーション能力の一部として、役立つ部分があると思う。
●非暴力コミュニケーションについて学んだため、他の人の発言に対し、自分の解釈・憶測で返答することがなくなった。事実のみを扱う力がついた。
●攻撃的であったり、自分と考えが違うことで衝突したりするとしても、相手なりの考えがあるわけであり、それぞれ信じているものが違うので、頭ごなしに否定するのではなく、自分の主張を論理的に説明し、相手の主張にも耳を傾ける必要があると思うようになった。
やはり、最後に行ったNVCのワークが印象的だったようです。
これって何年前から取り入れたんだったかなあ?
最初のうちは見よう見まねで、上手く機能しない面も多々あったのですが、
経験を積み重ねるにつれてだんだん教育効果も高まってきたようです。
先のペア問題とかも改良しながら、今後さらなる改善をはかっていきたいと思います。
半年間つきあってくれた受講生の皆さん、ありがとうございました。
単位をもらえた人は、感謝の印にぜひ今週末 (3月6日) のてつカフェ特別編に来てください
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