寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

爆発!武田火山…(13)

2012年04月13日 08時22分37秒 | 日記
さて、工場の操業は順調とは言えませんが、そこそこの稼働率は稼げていました。
これにはDN社との競争に打ち勝ったとはいえずむしろ新規製品の開拓によるものでした。
こうなると"応援部隊
゛の面目躍如ですね♪

「赤井、今夜どうだい?」昼休みに声を掛けられました。「今夜…?」
「ああ…いいだろ♪」加藤からのお誘いは久々でした。
「ああ…いいよ」
赤井もストレスが貯まっていたところ!一杯やりたい気分でした♪
「じゃあいつものところで!」
場所や時間は決めてありました。
只野と飲むのもいいけどやっぱり加藤と飲む方が気を許せるよなぁ。

アイツと飲むのも新年会以来かなぁ…
考えながらふと天井を見上げました。
薄いブルーの平べったい天井が遠く霞んでいます。
壁も床もすべてがブルー、一色に規格されていますが、心を癒し作業の効率性をあげるというデザインは現実的にちっとも安らぐことができません。 無機質な建屋の中にいるとまるで無重力の空間に身体が漂いフワフワしているような気がしました。
それを赤井はつい事務室で時間をかけてしまう自分に気づいていました。
アイツも同じだろうなぁ… 慣れればそれなりに順応できるブルーの空間も職制となって工場を外から見るようになると、やはり違和感を痛感せずには居られませんでした。あいつならよく似た仕事だろうし…俺の気持ちは同じ職制の加藤にわかるはずだ。
そこら辺りを酒の肴にしようか…(苦笑)

昼からの仕事をさっさと片付けて…♪

気持ちはいつもの居酒屋に翔んでいました。………
「お姉さん、手羽先とアサリの酒蒸し…」
加藤が勢いよく注文していました。
「え~と…後はシシャモとエビチリ…冷奴か…お前何にする?」
「(苦笑)」
「おい赤井、割り勘だぞ!!(笑)」
「ああ…もちろんだよ」
「だったら頼まなきゃあ知らないぜ(笑)」
加藤は普段のやせ形に似合わず大食漢です(笑) おまけに仕事帰り、 気の置けない赤井が相手なら尚更でした。
「しかしお前よく食うなあ♪」
「そうかい、最近家でばかり食べているから外で食べるのが新鮮な感じがするんだよ…」若くして所帯を持った加藤は小学生を頭に3人の父親でした。
「それに家だと片寄っちゃうんだよ…」
「へ~そうなんだ!?」独身の赤井にはわからない話です。
「いいよなぁ…赤井は…」
ダバコ燻らせビールをグビリと飲み出します。
「何が…?」加藤のビール好きは大変なもので工場で知らないものはないほどです。
「俺なんかダバコ吸いながらメシなんか絶対無理だからな…」「俺だって…」
言いかけて赤井ははっ!としました。
カウンターの端にいるグレーの服に見覚えがあったからです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする