警備員の山下さんは来客名簿を片手に私に近寄ると、
「ね、誰も来ていらっしゃらないですよ…」
A4の名簿には細かく会社名が書いてありました。
「へぇ~」
私は確認するよりも几帳面な文字に驚きの声を上げました(^^)
「ほら、業者さんばかりでしょ…」
「う~ん」
今度は私が唸る番です(^^)
確かに名簿には飲料関係や設備関連の会社名がずらりと並んでいました。
「ねえ、高村さん」
「は、はい」
「得意先は来てないですけど…」
「はぁ…」
名簿を片手に断言する山田さんに私は頼りない相づちを打ちましたが…
どうも納得がいきません。
「それに…」
山下さんは突き放すように
「役員さんが相手するようなお客様なら総務から連絡が来ますから」
う~ん(^^)
そりゃあ そうだな… 私も同調していました。頼りないなぁ~ 素振りには出さなくても山下さんはそう思っていたでしょうね(^^)
しかし山下さんは天井を眺めながら何かを探している様子で、ふと「そうだ、その方の名前は聞いてますか?」「名前…!?」
あ〓 私は声を上げました(^^)
「そうそう、確か山田さん…でした(^^)」
「やまだ!?」
訊いて山下さんはもう一度首を傾げました。
そして「やまださんなんてこの工場にいませんよ」
真四角に切れ長の瞳が光っています。
彼はお客様ではなく工場内の人に焦点を絞っていました。
「え、山田さんはいないの?」
ちょっと待ってよ。
二百人近く勤務している工場内の従業員を一瞬に切り捨てていいのかよ(^^)
私は唖然としましたが…
山下さんは自信タップリです。
「はい、部課長クラスには山田さんはいないですよ」
「そ、そうですか〓…」
頷いて私は納得していました。
二百人程度の従業員がいても 部課長ともなれば、まず20人以内でしょう…
彼は役目柄、部課長の名前を覚えていたのです!
「ね、誰も来ていらっしゃらないですよ…」
A4の名簿には細かく会社名が書いてありました。
「へぇ~」
私は確認するよりも几帳面な文字に驚きの声を上げました(^^)
「ほら、業者さんばかりでしょ…」
「う~ん」
今度は私が唸る番です(^^)
確かに名簿には飲料関係や設備関連の会社名がずらりと並んでいました。
「ねえ、高村さん」
「は、はい」
「得意先は来てないですけど…」
「はぁ…」
名簿を片手に断言する山田さんに私は頼りない相づちを打ちましたが…
どうも納得がいきません。
「それに…」
山下さんは突き放すように
「役員さんが相手するようなお客様なら総務から連絡が来ますから」
う~ん(^^)
そりゃあ そうだな… 私も同調していました。頼りないなぁ~ 素振りには出さなくても山下さんはそう思っていたでしょうね(^^)
しかし山下さんは天井を眺めながら何かを探している様子で、ふと「そうだ、その方の名前は聞いてますか?」「名前…!?」
あ〓 私は声を上げました(^^)
「そうそう、確か山田さん…でした(^^)」
「やまだ!?」
訊いて山下さんはもう一度首を傾げました。
そして「やまださんなんてこの工場にいませんよ」
真四角に切れ長の瞳が光っています。
彼はお客様ではなく工場内の人に焦点を絞っていました。
「え、山田さんはいないの?」
ちょっと待ってよ。
二百人近く勤務している工場内の従業員を一瞬に切り捨てていいのかよ(^^)
私は唖然としましたが…
山下さんは自信タップリです。
「はい、部課長クラスには山田さんはいないですよ」
「そ、そうですか〓…」
頷いて私は納得していました。
二百人程度の従業員がいても 部課長ともなれば、まず20人以内でしょう…
彼は役目柄、部課長の名前を覚えていたのです!