まちとも こころのおもむくままに

==ボランティア時々写真撮影==
日々の暮らしの中で感じたこと、時々撮る写真などを綴っていきます。

地域の助け合い活動 この1年

2018-11-13 21:55:37 | ボランティア
当地の地区社協が「ちょっとした困りごと支援」を始めて1年近く経ちます。
この間、32件の相談があり、それぞれに対応しています。
宅地造成による戸建てが多い地域の特徴からか、庭木の手入れと庭の草取りが半数近くになりました。
本格的な剪定や手入れは専門業者に行ってもらうことが前提ですが、高齢になって自分で手入れしていたものができなくなり、隣の家に枝が伸びてしまったので切ってほしいなどという要請には応じています。
階段上の照明器具の交換など、高い所の器具等への対応も何件か希望がありました。

この事業について、県社会福祉協議会が実施した「生活支援コーディネーターのための助け合い活動見学ツアー」による視察が先日ありました。
当日は、県と県社協の職員を含めて18人が訪れ、担当役員と意見交換が行われました。
この意見交換を取材しました。



生活支援コーディネーターとは、介護保険の新たな体制として、高齢者の生活支援・介護予防の基盤整備を推進していくことを目的とし、地域において、生活支援・介護予防サービスの提供体制の構築に向けたコーディネート機能を果たす者とされています。各自治体で配置が進められ、その研修の一環として今回の見学ツアーが企画されました。

意見交換では、「ボランティアの参加者が多いがどのように募集したのか?」「無料で支援することにしたのはどうしてか?」「次の世代につなげていくには何か対応を考えているか?」というような質問がありました。
これらに対して役員から説明がありました。
「ボランティア確保には、役員が日常関わっている団体に働きかける、S型デイサービスのボランティアに働きかける、かつて町内会の役員や民生委員等の任にあった人に働きかけるなど様々な働きかけを行った。」
「当初から無料で行うことにしていた。素人が行うお手伝い、有償で行うほどの作業内容ではないと考えている。」
「若い人にボランティアとして参加してもらうことは課題であるが、難しいところである。前期高齢者が多い地域であり、退職して元気に過ごしている人に多く参加してほしい。」
そのような意見交換が行われ、有意義な場となりました。

活動を始めて1年に満たない取り組みですが、いろんなところで報告したり、今回のように視察があったりと、役員は周囲の反応に驚いている様子があります。
「お互い様」で助け合っていこうという思いが形になった事業であり、それぞれの地域の状況に合わせて参考にしていただければとの思いを強くしています。