専門性が活かせるボランティア活動

曇りで寒い一日でした。
これから、このような日は家の中で過ごすことが多くなりそうです。

最近、暮らしている地域の中で認知症の方が増えてきたなと感じています。
約４００戸の地域で、高齢化率は４０％近い所です。
最近姿が見えないねと尋ねると、認知症で施設に入りましたというようなことがしばしばあります。

近所の知人が、奥さんが認知症と診断されたとお話しされていました。
看護師でバリバリ仕事をされてきた方で、退職後も地域の行事では救護係りなどをされていました。
今までの毅然とした様子が、とても穏やかな雰囲気に変わっていました。
短期記憶が難しくなっているようです。

別の一人暮らしの男性。
時々、お金がないので貸してほしいと訪ねてきます。
定期的に数日分の現金を渡されているようですが、財布の中に現金が少なくなると不安が強くなるようで、そんな訴えが聞かれるようになりました。
食べるのに困らない分は持っているから大丈夫と伝えると、ちょっと安心した様子を見せます。
ヘルパーさんが週に何日か訪ねているようですが、成年後見制度を利用して金銭管理をしている様子はなく、認知症が進行していった時にどうするのかちょっと心配になる方です。

以前、ご近所の方で一人暮らしの女性がいました。
息子が金を盗んだ、家の鍵が盗まれて入れなくなってしまったなどと時間にかかわらず、隣近所に訴えるようになり、地域包括支援センターに介入してもらいました。
認知症か精神的な疾患が疑われたので、息子さんに精神科への受診を助言しました。
結果、入院して治療し、施設入所になりました。

かつての仕事のつながりや専門性が、地域で暮らしていて、こんな形で役立つとは考えていませんでした。
自分の知識が地域の中で生かせるなら、これからもボランティアでお手伝いしようと思っています。