まちの安全管理センター

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しぶやの日に駅地下ラウンジがオープン

2014-05-03 07:44:10 | 日記
 東京急行電鉄と東京地下鉄は、渋谷駅の地下1階コンコースに面積約182m2の「渋谷ちかみちラウンジ」を設け、「しぶやの日」の4月28日に開業します。20人程度を収容できるラウンジのほか、トイレや授乳室、ベビールーム、女性パウダールーム、男性ドレッシングルームを備えています。駅構内の施設でこれらの機能を1カ所に集積するのは国内初です。
 両社は渋谷の東西を結ぶ地下通路約370mを「渋谷ちかみち」と命名し、2013年から案内のためのサインなどを多数掲出することで街の回遊性向上を図ってきました。今回はこの通路内にラウンジを設け、駅利用者の利便性を高めます。ラウンジの位置は渋谷地下街(しぶちか、スクランブル交差点の地下付近)とShibuya109入り口の中間辺り。しぶちかより西側(道玄坂方面)は、渋谷駅のほかの地下通路に比べて通行量が少ないことから、西側へも人が流れやすいようにします。
 ラウンジはソファが10席、椅子が8席。特に匂いの強いものなどを除き、飲み物や食べ物を持ち込めます。各種Wi-Fiサービスも利用可能。英語も話せるコンシェルジュが常駐し、駅構内や出口を案内したり、鉄道情報や地図を提供したりします。
 女性パウダールームは写真家で映画監督の蜷川実花氏のディレクションにより、同氏のデジタルフォトブック「ニナデジ」に収録した作品を壁紙に使っています。家具や照明はインテリアデザイナーの笠原栄治氏が蜷川氏からイメージを聞いて選んだそうです。
 授乳室はブースが3つあり、椅子やカーテンのデザインをブースごとに変えています。ベビールームはおむつ替えスペースやキッズトイレ、ベンチなどを備えています。男性ドレッシングルームは鏡と棚がしつらえてあり、男性の身支度や身なりの確認などに使えます。男性用トイレ、女性用トイレは始発から終電まで利用できます。ラウンジや多目的トイレ、そのほかの施設の利用時間は10時~20時となっています。
 渋谷ちかみちラウンジの開業に合わせて、ラウンジの向かいに位置する渋谷駅総合サービスカウンターは「渋谷ちかみち総合インフォメーション」と改称しました。コンシェルジュが常駐するなど、機能を増やす。トイレを除くラウンジの各施設は、インフォメーションで名前を書けば利用できるようです。池袋も街が怖いとのイメージがありましたが、落書きを消してゴミを片付けて、オシャレなショップを増やすことにより数年前とは見違えるように変わりました。

樹脂を塗り防護壁の衝撃抵抗力を1.5倍

2014-05-03 06:49:20 | 日記
 清水建設と三井化学産資は防衛大学校の指導の下、コンクリート構造物を被覆する補強工法「タフネスコート」を用いて、道路防護壁の衝撃に対する抵抗力を1.5倍に高める実験に成功したそうです。
 清水建設ら3者が共同で開発したタフネスコートは、コンクリート構造物の表面にポリウレア樹脂を塗装して、全体でじん性を向上させ、粘り強い構造にする工法です。塗装のラッピング効果によって、コンクリートの剥落なども物理的に防止させます。施工コストは、従来の耐力補強に要する費用の半分ほどに抑えられるそうです。 コンクリートの剥落が問題視されている昨今、すばらしい技術です。
 実験で用意した試験体は、実際の高速道路などに設置してある実物大の防護壁を想定して造ったそうです。高さ1m、、0.6m、厚さ0.2mの鉄筋コンクリート構造物で、ポリウレア樹脂を4mmの厚さに塗装しました。
 衝撃載荷試験では、試験体を寝かせて壁面を水平にしたうえで壁面に重りを落下させました。初めに圧縮破壊後の性状を確認するために、1tの重りを60cmの高さから落下させました。40tトレーラーが時速200kmで接触衝突する際の衝撃力で、道路防護壁の設計荷重の3.5倍に相当します。
 落下後、被覆、無被覆のどちらの試験体も、下部のコンクリートが曲げ圧縮破壊、鉄筋が曲げ引張破壊を起こして約14cmの残留変形が生じていました。ただし、無被覆の試験体はコンクリートが剥落していたものの、被覆した方はラッピング効果によって剥落を防止できたそうです。実験によって、その成果を証明しています。
 清水建設はその後、倒壊に至るまでの抵抗力を調べるために衝撃載荷試験を継続しています。既に曲げ圧縮破壊を起こした試験体に、落下高さ5cmから1tの重りを繰り返し落下させました。1回当たりの衝撃力は、25tトラックが時速100kmで接触衝突する際の衝撃力に相当します。これは道路防護壁の設計荷重に等しい値です。
 無被覆の試験体は、重り3回の落下で倒壊しました。一方、被覆した試験体は11回の落下まで倒壊しなかったそうです。さらに破断した鉄筋は、前者が5本に対して後者が2本だけでした。
 タフネスコートによる構造物が倒壊に至るまでに蓄積した衝撃エネルギーは、最大で通常の鉄筋コンクリート(無被覆)の1.5倍になります。大きな力が加わって破壊した後でも、繰り返し作用する衝撃に対して粘り強いことが証明されました。
 清水建設は防護壁のほか、複数回にわたって襲来する津波を防護する防潮堤などでも、タフネスコートの実用化を探っているそうです。今後、設計手法の確立に向けたデータ採取やさらなる実証実験を進めています。