築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

獲りすぎ~韓国船!!

2016-03-05 13:24:53 | Weblog
といきなりこんな題名ですが、その獲り過ぎの韓国船旋網漁の日本海マグロ!
昨日の漁で築地に来るのは週明け月曜日。。
その数、100キロオーバーが100本以上、50~100が約300本、
そして50以下がなんと約3200本だとか・・・
その3200本の中には当然まだ卵も産めない幼魚のメジも大量に含まれていることでしょう。。
しかも金曜日に水揚げしたとして今日の競りに間に合わず、週明け月曜日まわし。
その時点で水揚げから4日目・・・
ただでさえ日持ちしない旋網漁に加え、手当の悪い韓国船。。そしてその本数。。
間違いなく網の下の方の魚はつぶれてるし、手当も遅くなってるし・・・
そんなマグロを大量に日本に持ってきたところで、たいした値段は付かないでしょう。。

そんな韓国船の旋網本マグロ、今日も出ていましたが今日は完全に供給多過!
完全に値崩れを起こし、すでに築地の中でもさばき切るのがやっとのような状態。

貴重な資源の太平洋クロマグロが供給多過で投げ売りされている現状。
本マグロは確かに安くはなります。が、決して良い状況だとは思えませんね。
限れらた資源を枯らすことなく使っていく。。
マグロは大きくなれば卵を産み、その幼魚の成魚になればまた卵を産みます。
魚は石油のように「限れらた」ではないんですよね。(先に限られた資源と書いていますが(汗))
上手に利用すれば決して枯渇することのない資源。。

なにも韓国船だけが悪いというわけではないと思いますが、やっぱり旋網漁は・・・
どうなんでしょう??獲り過ぎだと思います。
私たちマグロ屋だって、枯渇させてしまう危険な程の大量は望んでいません。

休み明けのセリ場・・・大量にセリ残り、おっつけに必死なセリ人と
それを必死に断る仲買のやり取り。。今から容易に想像が付きます(汗)


とまぁ今日はその韓国船の旋網本マグロを除けば近海物は極端に少なく、
メバチも少なくマカジキも無い!といった状況でした!!

韓国船の旋網も今日卸したものは品物は悪くはありませんでしたが
(もともと日本海の定置に入る魚ですからね^^;)
やっぱり『なんか複雑!!』なのは私だけ??


せっかくなので、明日の入荷状況次第でセールできたら!!と思ってます。
わかるのは明日の午後!ですかね~!?


「多いのはうれしいけど、多すぎはうれしくないです!!」