築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

値上げの波(><)

2022-04-14 09:25:24 | Weblog
欧米各国が次々にコロナ政策を撤廃し経済活動に舵を切り、
そのタイミングでロシアによるウクライナ侵攻。
そしてもともとの原油価格の高騰も相まってありとあらゆるものが値上がってます。

自然の物である天然物ならば数が上がって需要と供給のバランス次第では
値段が下がるときももちろんございますが、ある程度生けすで飼育できる養殖に関しては
需要に対して供給を調整できる上に、人件費、餌代、燃料代に運搬代と、
外国物に関しましてはアメリカ、中国との兼ね合いもあってこの先、相場が安くなることは
どう考えても厳しいかな~??と思います。

輸入物に関しましては以前にもお伝えしましたが、以前ものすごく数のあった
東南アジアの生バチが今ではすっかり日本に入ってこなくなってしまいましたし、
経済が良くなっているアメリカ、もともと良い中国の買う値段に
「マグロを世界で最も消費する」
はずの日本が買い負けてしまうという・・・・そんな状況の垣間見ますと
これ先、これから出て来る大西洋の天然本マグロなんかも日本には入ってきづらくなるでしょうね。

マグロだけでなく考えると食料を自給自足できず輸入に頼る我が国・・・・
世界的に食料の奪い合いではないですが、経済的にそんな状況になったとき、
かなりまずいことになるのでは??と最近仕事をしていてものすごく危機感を感じてます。
食料も自給率を上げるとともに、内需を拡大していかないと・・・・
柄にもなくそんなことばかりが頭をよぎります(^^;;)

話それちゃいましたね(^^;;)スミマセン
何が言いたかったかというと、評判の良いメキシコ産養殖がまた値上げです(><)

さらに8日後、もっと値上げらしいです(泣)
足元見られまくってます。。
それでもたぶん、日本へ売っている値段が一番安い(らしい)です。
そこは今までのよしみやら、先のことも考えて日本という市場が
まだ見捨てられていないのでしょうが・・・・それでもこっちもいっぱいいっぱいです(><)

まぁ~~ある程度、こんな状況で値が上がるのは仕方ないことなのは理解いしますが、
「いっきに上がりすぎだろ~~~」
って言いたくなるくらい、、です。

こうなりゃ天然の方が安いものもあるんですが、なかなか物も値段も
安定させることが難しい天然物ですからね・・・・


ということで、今日は全体的にはセリ場も少なめでした。
近海物も太平洋岸、延縄漁と日本海の定置網がぼちぼちでした。
1社のみちょっと多かったかな~~という感じですね。





う~ん・・・厳しい(><)