築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

いろんな事情で・・・

2022-10-04 09:17:30 | Weblog
コロナになる以前の事が記憶な中からかなり無くなってしまっておりますが、
3年にも及ぶコロナパンデミックのおかげで航空機の便数ってのがかなり減ってしまった現在。
マグロを運んでくるのは「輸送便」という事になるのですが、その輸送を専門とする
航空便がコロナ以降、かなり減ってしまっているようですね。
その影響で荷物を運ぶ「枠」を抑えるのがかなり大変だとかで、そんな影響も
今が最盛期の大西洋ジャンボの輸入にかなり大きな影響を及ぼしているよう。
それに加えて円安に原油高。
輸入物が高くなるわけです・・・
で輸入物はそんなこんなでまだ納得もできるのですが、近海物も同じようにここのところ
ずーっと相場が高いまま、というかさらに上がっていっている状態。
確かにこの時期、真夏に比べればかなり物は良くなっているのは確かなのですが、
それにしたって高い。。

ただ最近を見ていると上物はそんなにめっちゃ高いというよりも、安定していると言えば安定。。
問題は昨日も書かせていただきましたが安価な所で、例えば脂の無い赤いだけの本マグロ。
同じく脂の薄いメバチ・・・そういった所が倍近くまで値上がってしまっております。
本当にもう、下物と上物の値段の差がそれほど大きい物では無くなってしまっており、
それなら「もうちょっと出してでも良い物買ってしまおう」となりますよね~
それくらい今、安価な値段の生マグロっていうのがセリ場に無いですね。

そんな状況なので、各お得意様にも「値上げ」をお願いせざる得ないのですが、
こんな時期ですので『まぁ・・・仕方ないよね。。」と(^^;;)
「上がってるのはマグロだけじゃないから」と言っていただけることも多く、
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、もう個の努力でどうにかできる限界は
とうに超えてしまっております。

先ほど同業の小物屋さんと話しておりましたが、今年のおせちとかってどうなっちゃうんですかね??
おせち料理で使う食材、軒並み大きく値上げになっております。
もう塩のイクラとかってめちゃくちゃな値段だ!って言ってました。
同じ品物で作るなら、昨年で3万なら5万から6万。。
それくらいになっちゃいかねませんね。。




話がそれましたが、今日は津軽海峡の戸井延縄と曽我魔の旋網漁が中心で
近海物もそれなりに本数あって、大西洋ジャンボはカナダ産のみ10本くらいかな??
相変わらず塩釜の旋網マグロが浜値高くて、もう津軽海峡の延縄漁と変わらなくなってきましたね。
正直、旋網漁のマグロと海峡の延縄漁のマグロが同じ値段って一昔前ならありえないです(^^;;)

買う側が変わったのか?需要が変わったのか??そこは微妙ですが・・・・


休み明け、待望のボストンですが、先にお伝えした航空機の事情や現地の時化もあり
木曜日にはまだ出てこないようです。。
残念。。。


明日の水曜日は市場、水曜休市日とさせていただいております。
関係各位様には大変なご不便とご迷惑をおかけいたしておりますが、
ご理解とご協力の程どうかよろしくお願いいたします。