すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【政権交代】チャンスボールが回ってきた

2021-10-01 12:35:12 | 政治経済
衆院選で野党が大躍進か?

 安倍、麻生、甘利という「3A」(スリーエー)の意向を受けて新総裁に就任した岸田文雄だが、来たる衆院選ではいばらの道が待ち受けていそうだ。

 まず例の都市再生機構(UR)がらみの金権疑惑がある甘利幹事長は、徹底してカネの問題をしつこいほどマスコミや野党から追及されるだろう。

 しかもあの麻生が財務大臣に留任なんてことにもしなったら、人事に対する世間の批判が殺到する。

 これがもし河野太郎が総裁になっていたら、衆院選ではあの「小泉ブーム」なみの大旋風を起こしていたはずだけに、岸田は青息吐息だ。

 おそらく岸田では選挙戦も盛り上がらない。

 野党は自民総裁が河野太郎ではなく、岸田になってホッと胸をなでおろしているだろう。

積極財政を打ち出す野党

 一方、衆院選に向け野党はこれまでとはまったく違う様相を呈している。

 まず野党共闘のリーダーである立憲民主党は、これまでガチガチの「緊縮派」だった。

 ところがれいわ新選組の山本太郎にでも見習ったのか、経済政策として積極財政を打ち出し始めた。

 例えばネット上では、公約を発表した記者会見で記者に財源を問われた枝野代表が、「そんなもん、国債に決まってるでしょうが!」とタンカを切った映像が繰り返し爆発的に再生され、ネットユーザーが快哉を叫んでいる。

「枝野、覚醒!」てなぐあいだ。

 公約の策定に当たり、立憲民主党は時限的に消費税を5%としたり、年収1000万円を下回る人の所得税を1年間免除するほか、所得税の最高税率引き上げや法人税に累進税率を導入するなど、富裕層や大企業への課税強化を盛り込んでいる。

 つまり分配政策だ。

 これらはいわゆる「反緊縮」的な政策であり、特に所得の低い層に人気を得られそうである。

 てなわけで野党共闘が積極財政の方向性で一致して押せば、「緊縮」の自公政権との差別化もできる。

 こんなふうに個性のない岸田が政権党のトップになった衆院選は、野党にとって千載一遇のチャンスといえそうだ。

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