すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ブンデスリーガ 22/23 第20節】トランジションがすべてを決める ~ケルン 3-0 フランクフルト

2023-02-24 03:35:02 | その他の欧州サッカー
息もつかせぬ切り替えの速さ

 少し時間がたつが、とんでもなくおもしろい試合だったので取り上げよう。ドイツ・ブンデスリーガのケルンが、カウンターとセットプレーで強豪フランクフルトを3-0で下した第20節のゲームである。

 この試合、何がおもしろいってトランジション(攻守の切り替え)とボールスピード、そしてプレイスピードがハンパなく速くて息もつかせぬ展開だった。試合が終われば思わずぐったり。心地よい疲れ、ってこういうのを言うのだろう。

 さてケルンのフォーメーションは4-2-3-1だ。スタメンはGKがマルビン・シュバーベ。4バックは右からベンノ・シュミッツ、ティモ・ヒューバース、ユリアン・シャボ、ヨナス・ヘクター。

 CMFはエリス・スキリとエリック・マルテル。2列目は右からリントン・マイナ、デニス・フセインバシッチ、フロリアン・カインツ。ワントップはシュテフェン・ティゲスだ。

 一方、フランクフルトのフォーメーションは3-4-2-1。GKはケビン・トラップ。3バックは右からトゥタ、長谷部誠、エバン・ヌディカ。

 CMFは鎌田大地とジブリル・ソウ。右WBはアウレリオ・ブタ、左WBはフィリップ・マックス。2シャドーはイェスパー・リンドストロームとマリオ・ゲッツェ。ワントップはランダル・コロ・ムアニである。

敵CKからロングカウンターを決める

 まずケルンの1点目は後半4分、左CKから。ショートコーナーでキッカーのカインツはマイナとワンツーし、ゴールに向かう強くて速いプラスのクロスを送る。これをヒューバースがヘッドで沈めた。

 続く2点目は後半26分だ。フランクフルトの左CKを弾き返したケルンが、ボールを収めてロングカウンターをかける。マイナが横パスし、途中出場のサルギス・アダミヤンがシュート。これはフランクフルトのGKトラップに防がれたが、こぼれ球をスキリがヘッドで押し込んだ。

 このカウンターは、まるでロシアW杯で日本がベルギーに食らった素早いロングカウンターそっくりでおもしろかった。

 さて最後の3点目は後半41分。左サイドから入れたアーリークロスがクリアされたが、ペナルティエリア内にいたスキリがワンタッチで右足でのシュートを決めた。これでスキリは「ドッペルパック」(ドイツのサッカー用語で「2得点すること」)だ。

 この試合、今シーズン好調のフランクフルトが前半に2度の大きなチャンスを得たが、決めらなかった。すると絵に描いたように流れがケルンに傾き、速いカウンターと2度のCKがらみで3点を取り見事に勝利した。

 ケルンはリズムが非常に歯切れよく、スピーディでクイック。運動量が多くハードワークする。テンションが高くて血管ブチ切れそうだった。特に相手の力を利用したロングカウンターには目を見張った。とても12位にいるチームには見えない。いっぺんでファンになりました。ハイ。

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