人工股関節とともに

身体の中の異物という存在でありながら、末永く仲良くしたい人工股関節。前向きに生きよう。

股関節痛

2007-01-22 | 人工股関節
 先日同じ病気の方数人とお話しする機会があった。
 両足人工置換・片足人工置換・自骨手術の方・数年前から痛み出し今もとても痛い、でもまだ手術はしていない、年齢的にまだ若いからためらっている方などなど。
 人間は顔が違うように股関節も、またその症状も個々によって違う。一人として同じ状態の人はいないと言っても過言ではない。

 いろいろお話しするうちに、どなたにも共通していた事は、耐え切れない痛みが伴う事、日常的に、ひどい時は就寝時にも痛い。これはまぎれもない事実である。
 痛み止めを服用しても、もうそれでも効き目がなくなる。
 それは大変過酷な状態である。
 限界に来たときにやっと人は手術を決心するに至る。

 こういう私も先天性股脱だから、子供のときからイタイ・イタイで過ごしてきた。自分の事だから、「痛いよ~」と布団の中で泣けば済む。しかしもし自分の子供がそんな状態だったら、私はどうしたろう。

 母親はこんな私の様子を見てきっとひどく心を痛めたに違いない。「なんとか治療を」と奔走した結果が中2の手術だったわけだ。
 手術したとて解決にはならない。
 進学は?就職は?結婚は?と心配の種は尽きなかったろう。
 それらを見届けることなく、今の私より若い年齢で母は逝った。
 明日は母親の命日である。

 今の自分は未術足が痛いこともあるけど、まだ限界というまでには至っていない。
 「だから大丈夫! 進学も就職も結婚も、ひととおりちゃんとやったから」
 「図々しく、開き直って、あちこち駆け回っているから。安心して!」