ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

カノン

2018年10月13日 19時25分21秒 | 映画の話
今日は第2土曜日・サタデーシネマの日
今月は「カノン」(監督:雑賀俊郎)
とってもいい映画だった。

老舗料亭の女将が亡くなったとき、3人の孫の姉妹への遺言で、死んでたと思っていた母親が実は生きていたということを知る。
そこで今母親が暮らしている老人ホームに行く。
でも母親は自分の子供がわからない。
すっかりアルコール中毒による認知症になっているから・・・

夫(老舗料亭の女将の実子)は夢を追う人間、夢に逃げる人間、すぐに他に女を作りその挙句入水自殺する。
残された母親は、老舗料亭をでて、自活。
その挙句、しばしば子どもたちにつらく当たり自虐的にアルコールに溺れる・・・
こんな暮らしの果てに・・・

いえいえあまり粗筋を書きすぎてはいけないね。

実は根がぐうたらな百姓、死ぬときは酒を呑んで死にたい!呑みすぎて死にたい!!
死因・・・「アルコール中毒」!
きっとこれだとみんな納得してくれるだろう。
「やっぱりなぁ~」とみな思うだろう。

ところがアル中の現実はこんなものではないらしい。
もっともっと悲惨。
アルコール中毒で死亡じゃなく、まずアルコール性認知症になるらしい。

う~~~ん、それはつらいね。
それに呑む量も半端じゃない。
こちらはアル中で死になるべく毎日努力しているのだけど、
それでも肝機能はすべて正常値。
アルコール度の検査のγーGTPもなんと正常値!
今でもかなり呑んでるのに、いったいこれからアル中死になるためにはどれくらい呑まないといけないの?

やっぱりここにかけているものは精神的なものかもしれない。
根が軟弱な人間、今のような軟弱な環境だと、やっぱりかなり呑んでるようで、実は飲み方が軟弱なのだろうね。
ここは大いに反省せねば・・・

ところで表題のカノン。
カッペルベルのカノンがテーマがテーマの映画、大切な場面で流れる。
今まで知らなかったのだけど、これは3台のピアノで演奏するらしい。
すると初心者でも簡単に演奏することができる。
アル中の母親が最も大切にしてきたものもこのカッペルベルのカノンのオルゴールだった。

最後は結婚式の場面で実に効果的に3姉妹のカノンの演奏で終わる。
母親も気づき立ち上がる・・・
感動的なエピローグだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする