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陶板を作った。
「楽死楽生」と書いた陶板を。
楽しく死んで、楽しく生まれ変わろう!
そんな願いを込めた陶板を。
ほとんどの場合、死は苦しみを伴う。
でも苦しければ苦しいほど、死は救い。
もし死がなかったら、そこにあるのは永劫の苦しみだけだ。
死は一度しか体験することはできない。
臨死体験はいっぱいあるけど、それは死ななかった体験でしかない。
人生でただ一度しか体験することができない死の瞬間。
そんな体験ができることは想像するだけでもとっても楽しい!
ただ残念なのはその体験を誰にも語ることができないことだ。
地獄や極楽・天国があるとは思えない。
地獄や極楽の思想は結局死んだ人のためでなく、生きてる人のこの社会のための道徳規範でしかない。
悪いことをしたら地獄に落ちるよ。
いいことをしたら極楽に行けるよ。
そのためにこの世で悪いことをしてはいけない、良いことをしようね。
地獄や極楽があるとは思えない。
しかしこんな道徳規範を持つことはいいことだ。
そのために地獄や極楽がある。
地獄や極楽はこの世界のためだけにあるのだ。
でも・・・もしあったら?
地獄はもちろんだけど極楽浄土にもとうてい行きたいとは思わない。
極楽浄土に行けるのは男だけだという。
男だけの世界って、きっと体育会系の世界。
そんな世界にはいきたくない。
どうせ行くなら、酒は美味いし姉ちゃんはきれい、な世界に行きたい。
根が軟弱な人間なのだ。
というわけで地獄や極楽はない、それが自分なりの結論だ。
そしてそう考えるととっても気楽になる。
葬式も法事も戒名も墓もまったく意味がなくなる。
法事もいらない、戒名もいらない、墓もいらない。
そんな煩わしいことはお断り!
それらはいずれも死んだ人のためでなく、残された家族の気持の問題、あるいは世間体の問題でしかない。
それで気が済むなら好きなようにやったらいい。
でもやっぱり思うな・・・
家族葬で樹木葬で、それも桜や梅や桃のような綺麗な花が咲く木の下に散骨してくれたら・・・
そして花が咲いた時、ふと思い出してくれたら・・・
そういえば、あのまったくどうしようもないぐうたらな呑兵衛がいたなぁ・・・
そしてビールや純米酒をのんで一滴でも土にこぼしてくれたら・・・
死は悲しいこと?
そんなことはない。
死は新しい旅立ち。
生の苦しみを絶ち、新たな未来への希望の旅立ち。
もしも多次元宇宙があるのなら、想像できる限りの自分にとって最高の宇宙に生まれ変わりたい!
こんなことを想像しながら死んで行くのはとっても楽しい。
そう、もっともっと楽しい宇宙に生まれ変わろう。