揺らぎと反転

哲学とは真理の追究ではなくて解釈の創造だと考えるなら
神の創造というオリジナル概念と異なるコピーの関係性を排した

コピーのコピーとしても
自らの陳腐なオリジナルも最も創造的な解釈＝哲学として

私達に課せられている。

革新への極めて巨大な重荷でもあるわけで、

全ては自らの始りから繰り返し経験したことを記述することにある

というメルロポンティは哲学の始りは

自身が始まりに位置している自覚がないといい

「自身を問題化」することを怠って来ているという。

哲学自身がどんな具体的な条件に於いて成り立つのかは

「自身の発生の現場を自覚する」ことが必要だと

生涯をかけて様々な角度から記述し続けた。

起源のようなものがあらかじめ想定されて、

芸術家が新しい解釈を創造していくように

問題は起源の発見の記述ではなく

自分ではないものに依存している状態を自覚することで、

こうした自覚を一つの解釈として始まりを絶えず再建し

繰り返し始めることが創造的な表現として重要だといえる。

ซมซาน - LOSO【OFFICIAL MV】