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最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

9のドイツ・アリアについて

2022年04月17日 23時19分42秒 | ヘンデル
新年度になって二週間。忙しいですねえ。GWまでがもう大変であります。それなりの新しい環境に適応するのもいろいろ大変であり、それに新しい仕事。帰宅後や休日もほとんど仕事仕事。うんざりするけど、仕事のある有り難みも感じつつ…、ですかねえ。ロシアのウクライナ侵攻も二が月になろうとしています。当初に比べると次第に慣れてきたのかして、それほど驚かなくなってきた。これが一番危険なんですよねえ。目をそらしてはいけません。

前回まで12回連続のテレマンでしたが、今回はヘンデルであります。ヘンデルの『ドイツ語による9つのアリア』HWV202~210です。ヘンデルは、人生のほとんどをイギリスで過ごした国際的な大作曲家であります。作品の中心は、オペラやオラトリオの劇場での音楽でした。そして、オペラやカンタータではイタリア語を、オラトリオやアンセムでは英語を、それぞれテキストとして使い、ドイツ語はあまり用いていないようです。ヘンデルがドイツ語をテキストとして用いたのが「世の罪のために苦しみを受け死にたもうたイエス」、つまり『ブロッケス受難曲』と、ブロッケスの詩に曲をつけたこのドイツ・アリア集くらいであります。、ドイツ語による最後の曲でもあります。

このドイツ・アリアは、ソプラノによる独唱と、オブリガード楽器と通奏低音のためのものです。オブリガード楽器は、明記されていませんが、ヴァイオリンがこのCDでは用いられています。
そして、このCDは、エマ・カークビーのソプラノとロンドン・バロックによる演奏。カークビーは言うまでもなくバロック唱法の第一人者。ロンドン・バロックは1978年結成されたピリオド楽器のグループ。ここでは、イングリット・サイフェルト(Vn)、チャールズ・メドラム(Vc)、ジョン・トール(Cem,Org)が参加しています。1985年1月3-4日、ロンドンのアビーロードスタジオでの録音になります。

どの曲も、ヘンデルらしいもので、実に楽しめます。歌唱と歌唱に対して対抗するような独奏ヴァイオリンと、通奏低音の三様の展開は、非常に奥が深いし、聴き応えがあります。とは言え、この9つにアリアは、どのようなときにどのような形で演奏されたんですかね。9曲のアリアが一緒に出版されたために、この9つがひひとまとまりのような扱いを受けたんですかね。おそらく連作歌曲のような作品ではないですよね。そんなことを思うのも、一曲一曲は素晴らしいのですが、これを9つ連続して聴くのは、少々しんどい。バッハのカンタータのソプラノのアリアを9つ連続で聴くのは、あまり想像できません。バッハのカンタータは、レチタティーヴォや男声のアリア、コラールなどそれなりのバラエティにとんだ編成なんですね、

加えて、カークビーの歌唱についてです。この人、実にい美しい歌声です。端正で透明感のある美しさは、バロックの作品には非常にあっているように思います。おそらくこれを凌ぐ演奏はそうそうないでしょう。加えて、ヴァイオリンも実に雄弁であります。ただ、この時代の特徴でしょうか、その歌唱は均一的な美しさにあふれているんです。それゆえに、9曲もあると…、ということなんです。 このCDでは、作品1-12のヴァイオリン・ソナタが4・6・8・11曲目に挿入されているという少々変わった編成を取っているのですが、それも、そのしんどさゆえのことでしょうか。うーん、なかなか難しいです。カークビーの歌唱が素晴らしいがゆえに、このようなことも思うのでしょうね。

先週に続き、今日も佐々木朗希投手、8回までパーフェクト。同点だったがためか102球で降板。二試合連続完全試合は達成できず、でした。この降板には、賛成意見が多いようです。しかし、9回まで投げて欲しかったです。アマチュアではなくプロなんだからねえ。とは言え、投げて打たれたら交代させるべきだったと思うのでしょうがね。ファンってそんなもんでしょうねえ。次回も期待したいです。
(EMI CC33-3502 1987年)

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