2021/12/12 Sun.
寒々とした庭に真紅のバラ、リルケの薔薇が凛とした佇まいで咲いていた。
さまざまな色をうしなった庭に一輪、真っ赤な色が生々しい。
血の色をしたリルケの薔薇の花びらが、燃え尽きる命の炎のように感じられた。
リルケの薔薇に黄ばんだ太陽が精一杯の陽光を投げかけている。
そっと、バラの茎にハサミを入れた。
室内のテーブルに飾った。
リルケの薔薇から芳しい香りが漂ってきた。
何か、ほっとした。
。
名前不明のため、バラをこよなく愛した詩人リルケにちなんで。私だけのリルケの薔薇。
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ラベンダーピノキオ