■夕暮、散りはじめた桜をみにでかけた。
小高い公園。
野球場を囲む土手に桜の木が植えてある。
桜を愛でる人はいなかった。
あたりは物音ひとつしない。
■音もなくはらはらと舞い散る桜の花びら。
路に散り敷かれた桜の花びらが、雪片のように白く妖艶にかんじられてならない。
その公園の小道をあるく。
桜のなかにうずもれて別世界にいるような感覚になった。
■「桜の木の下には屍体が埋まっている」だから、こんなに桜が美しいという。詩情あふれる言葉をおもいうかべながらあるきつづける。
さらに公園の奥、桜の深みに歩をすすめる。
■夫が言葉を失っている。
余りの美しさに沈黙して、わたしたちはゆっくりと桜のなかを彷徨した。
闇がせまってくると黒い幹が闇のなかへ溶け込んで、花だけが虚空に白くかすんで見える。
わたしたちは、桜の霞のなかに迷い込んだようだ。
桜花の精霊がわたしたちのからだのすみずみまで浸透してくる。
■今宵みた桜がいままででいちばん美しい。
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桜を愛でる人はいなかった。
あたりは物音ひとつしない。
■音もなくはらはらと舞い散る桜の花びら。
路に散り敷かれた桜の花びらが、雪片のように白く妖艶にかんじられてならない。
その公園の小道をあるく。
桜のなかにうずもれて別世界にいるような感覚になった。
■「桜の木の下には屍体が埋まっている」だから、こんなに桜が美しいという。詩情あふれる言葉をおもいうかべながらあるきつづける。
さらに公園の奥、桜の深みに歩をすすめる。
■夫が言葉を失っている。
余りの美しさに沈黙して、わたしたちはゆっくりと桜のなかを彷徨した。
闇がせまってくると黒い幹が闇のなかへ溶け込んで、花だけが虚空に白くかすんで見える。
わたしたちは、桜の霞のなかに迷い込んだようだ。
桜花の精霊がわたしたちのからだのすみずみまで浸透してくる。
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こんな素敵な空間の中に・・・なんて素敵でしょう。あ~私もこの空間の中に入っていきたい
こんなに素晴らしいと言葉も何も
入りませんね。
私花びらの絨毯、大好きです。
道の上に落ちている花びら。
今日の桜はとても大きな木ですね。
枝も長く、そして花も沢山
とても、妖艶な姿。引き込まれる魅力
梶井基次郎・・「桜の樹の下には」
連想されますね。
桜、咲いている時も綺麗だけど散り際も綺麗ですよね。
華吹雪の中にいるまるで別の世界にいるような幻想的になりますね。
※立派な桜の木ですね。こんな桜並木をゆっくりと歩き楽しめるmimaさんが羨ましいです。
言葉を失っていらしたご主人のお気持ち、よくわかります。
今日、こちらは雨です。そちらも降っていますか?
こちらの桜は開花し始めて1週間しか経っていないのに、
この雨で散ってしまうのでは…と心配しつつ空を仰いでいます。
コメントありがとうございます。
静寂のなか桜の木のなかに、うずもれて余りの美しさに言葉はいりませんでした。
ゆっくり桜のなかを彷徨してきました。
桜の花びが舞い落ち薄く積もって雪片のようでした。
コメントありがとうございます。
日本人が桜を好み、桜に惹かれるのは桜がみごとに散るからでしょうね。
物音ひとつしない桜のなかを、ゆっくり歩いて桜を愛でてきました。
コメントありがとうございます。
桜の余りの美しさに言葉はいりませんでした。
桜……今年ほど美しく感じたことはありません。
こちらは午後から降りだしました。
雨も……桜を散らすのを惜しんでくれるといいですね……。