温暖化防止が招いた森林破壊

12月10日(月)に放送された、NHKのクローズアップ現代「シリーズ地球温暖化 森林破壊を食い止めろ」を観ましたか?

2000年~2005年までの間に、日本の国土と同等の面積の熱帯雨林が地球上から失わてしまったと言います。いったいなぜ、そんなことになってしまったのでしょうか。番組ではインドネシアのスマトラ島にスポットをあてます。

地球温暖化を防ぐため、ガソリンに代わる自動車の燃料として期待されているのがバイオ燃料です。欧州ではディーゼル自動車の割合が高く、バイオ燃料はディーゼル車の経由に混ぜて利用されます。

そのバイオ燃料となるパーム油の原料はアブラヤシという植物で、スマトラ島では熱帯雨林を伐採し、アブラヤシを栽培する畑に開拓されています。番組では、昨年わずか一年間で、九州と同じ面積の熱帯雨林がアブラヤシ畑へと姿を変えたと言っていました。

地球温暖化防止のために、ガソリンからバイオ燃料に代えるべきと考えている人も多いと思いますが、皮肉にもそれが地球温暖化を助長しているという構図が描かれていました。

アブラヤシは、インドネシアではカネのなる木と言われているそうです。

人間は何をやっても欲に群がり、地球を壊してしまうのか、と複雑な気持ちになりました。

地球のためにいま、僕でもできることってなんだろう、と考える良い機会になりました。



 神崎洋治
 樹木葬専用ガーデン墓地「千の風みらい園」のページもご覧ください。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )