大島空港の吹き流し

わたしはパイロットです。

旅客機を操縦したりはしませんが、
プロペラ機で伊豆大島と調布を行き来することはしばしば。

今日は飛行場の話をします。

↓これは大島飛行場の滑走路にある「吹流し」です


風の方向と強さを読むためのものですね。
鯉のぼりみたいでシンプルです。

今でこそ、飛行場にはカッコ良い滑走路がありますが、昔の飛行場は決められた方向に舗装された滑走路があるわけでもなく、一面が芝生というところもありました。

すなわち、プロペラの複葉機が主流の時代には、大きな広場の真ん中にこの吹き流しがポツンと立っていて、パイロットはこれを見て着陸する方向を決めていました。

今でもそれが立っているのは昔の名残でしょう。
今では、風の方向は機械が検知し、管制官は機械の表示を見て指示しています。

↓こちらは飛行場に設置された超短波全方向式無線標識施設(VOR:VHF omni-directional radio range beacon)です。


いわば飛行機の灯台の様なもので、360°すべての方位に飛行コースを与える地上無線標識局です。

離陸時に上から見るとこんな感じです。
ハイテクですね。






 秋田 琳斎
 樹木葬専用ガーデン墓地千の風みらい園の責任者。葬儀社も経営する僧侶。
 メールマガジン「墓石を使わない質素な「樹木葬」を知る」もやってます
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