六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

妖怪界の“クールビューティー”を訪ねて。

2014-04-23 23:32:53 | Oyage Cruise~“道”との遭遇



~青梅の雪女伝説
(東京都道31号 青梅あきる野線、通称・秋川街道「調布橋付近」)~

 どうにも腑に落ちない話があった。理由は、東京は豪
雪地帯でもあるまいしだからだ。しかし首都圏が大雪に
見舞われた2014年2月、自宅から駅まで思わぬラッセル
歩行を余儀なくされる最中に、思いは変わった。これな
ら“彼女”の話にも納得ができるな、と。彼女とは「雪女」。
話は、かの小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が描いた
「怪談」に登場する東京の雪女伝説だ。そこで伝説の舞
台へと出かけてみた。

 場所は青梅市、多摩川に架かる秋川街道の調布橋周辺
である。最近は愛犬と一緒に登山はいかがと、コース整
備やPRに力を入れる御岳山(929m)もご近所だ。橋の
たもとには雪女縁の地なる碑もある。

 橋から川を見下ろす。雪女の出没したのは、橋のやや
下流で、古くは渡し船の往来があったところだ。場所を
変え、川へ近づいてみる。目を凝らせば、それらしい雰
囲気もなきにしもあらずだが、周囲を見渡せば元の木阿
弥。道には車がひっきりなし、マンションも数多くと、
当たり前だが、いつもと変わらぬ現実の世界に引き戻さ
れる。 

 もう少し雪女の余韻にひたろうと、青梅の駅へと向か
う。途中にある昭和レトロ商品博物館には、関連資料が
閲覧できる雪女の部屋がある。雪女伝説の地を歩く。春
から秋の熊と同様、冬場の山道でお会いするのはご免被
りたい雪女ではあるが、こんな接し方なら、ちょっとし
た気分転換にはもってこいかもしれない。



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