六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

本日は、いき当りばったり

2015-12-01 00:01:18 | Oyage Cruise~“道”との遭遇
~R252/只見線に沿って、大白川から小出へ~


帰りは列車を乗り継いで。
出かける前は、そんなシンプルな計画だった。

それが、なぜだか
ちょっと歩いてみようか、よし決めた、
少しだけ歩こうとなり。

しかし結果は、
ちょっとでも少しでもなく。

きっかけは1枚の駅貼りポスターだった。

ポスターを見たのは11月の連休、
学生の頃に所属していたクラブの持つ山小屋へ、
冬支度の手伝いにと出かけた際、
ところは新潟県は魚沼市、
JR只見線の大白川という駅である。

大白川は、とにかく雪が降る。
冬ともなれば、山小屋も玄関は
1階から建物の2階部分へ移動だ。

そして解けない。ひとたび積もれば、
雪が山小屋の周囲から完全に消えるのは
梅雨入りあたりとなる。

そんな厳しい自然環境にある山小屋の
最寄駅が、いわゆるローカル鉄道のひとつ
小出と会津若松を結ぶJR只見線の大白川だ。

JR只見線は、ローカル鉄道ゆえに、
常に廃線とのウワサが絶えない。ましてや
現在は、かつての集中豪雨で被った被害の
復旧のメドもたたず、途中でバスに乗換える
必要もあるなど、かなり問題も多い。
したがって存続か否かも、
極めて不透明なものとなっている。

ポスターは列車に「手をふろう」と
いうもので、只見線を応援しようなる趣旨だった。

それなら、私も微力ながらと考えた。
しかし駅のホームからでは、ポスターの構図と同じ。
これでは芸がない。
ならば、よし帰りに、沿線から手をふってみるか。

早速、調べてみた。結果、朝一番に只見から小出に
向かう列車に手をふってみることにする。
その後、バスを使って小出へと。そんな算段である。

当日は予定通りに歩く。天気も予報とは異なり
秋晴れだ。列車もやって来たが、タイミングが悪かった。
小腹が空いたので、朝ご飯の残りでつくってもらった
新米コシヒカリのおむすびを、旨いとほおばっている最中。

列車はあっという間に、通り過ぎていった。
食欲にうつつを抜かし、手はふらずじまい。
では仕方ない、帰りますか。

今度はバス停まで歩いているうちに、ふと思った。
せっかくの機会だから、小出までいってみようか。
そうしようと計画を変更。いざウォーキングである。



沿線では、車のタイヤ交換に野菜を干したりと
どこの家庭も冬の準備に大忙しだ。そして目が合うと、
かなり場違いな雰囲気で歩く姿に
皆様ニッコリ笑顔で「こんにちは」他、声をかけてくれた。

そんな笑顔とひと声に励まされたり、
途中の昔の庄屋様がお住まいだった大豪邸に
まあご立派と驚きつつ、晩秋というか初冬の
越後路を歩く。

大白川を出て6時間、15時を少し回って
小出駅に到着。駅舎の看板を見ると
作者は地元出身の大物俳優の謙さんだった。





しげしげと眺めていたら、背後から突然
「彼は小出高校出身で、私の後輩」の声。
振り返ると、いつの間にか
犬の散歩途中の方がおり、看板について
しばし説明を受けることに。

たどり着いた小出の駅からは、歩くのはおしまい。
さすがに、ここからは列車である。

今の時間なら越後湯沢あたりで温泉にでもと考えたが
聞けば小出の駅から徒歩で20分くらいの
場所にもあるという。

だったらそちらへ、いってみますか。
では前言撤回、再び歩いてまいりましょう。

それにしても今日は、いつもの山登りではあり得ない
計画性ゼロで、思いつくままに
突然&突発+予定外の動きばかりだった。

結局、行動距離は大白川から小出まで、
JR只見線の営業キロ数に合わせれば26キロ。
これに大白川から山小屋間の4キロを加え、
都合30キロ。我ながら、よく歩きましただ。

ところで温泉は、いずこに。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿